距離感を間違う「アホ」から上手にフェードアウトする方法 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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距離感を間違う「アホ」から上手にフェードアウトする方法

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原案の田村耕太郎さん(左)と脚本の吹原幸太さん

原案の田村耕太郎さん(左)と脚本の吹原幸太さん

 理不尽な存在との付き合い方を描いた『頭に来てもアホとは戦うな!』がシリーズ75万部を突破した。悩める人々を救ってきたこのベストセラーが、知念侑李(Hey! Say! JUMP)主演でドラマ化され、好評放送中だ。

 ドラマ化を記念して、原案者の田村耕太郎と、脚本を担当する吹原幸太が、放送に先駆け、各回のエピソードに登場するアホの特徴や、かわし方について議論する。今回は「人間関係における距離感」について。

■グイグイ来る相手はフェードアウトしよう

吹原:今回のエピソードは、オフィスを離れた「デート編」です。ビジネスの打ち合わせのつもりで会った異性が、その機会をデートだと思い込んでしまったことから発生した顛末を描いています。

今回のアホは、相手との距離感を勘違いしてしまいました。こうした問題は、男女間に限ったわけでなく、友だち同士やビジネスパートナー同士など、対人関係では発生しまう。

田村:わかります。私も過去に距離感を誤って接してくる人間に困ったことがありました。そんなに親しくない年上の仕事相手が、居丈高に口を出してきて、奴隷のようにこき使おうとしてきたことがあったんです。おそらく、旧知の部下と同じ距離感でいいと勘違いしたのでしょう。

吹原:飲み会などで会った初対面の同業者から、僕の書いた脚本を批評していただくことがあります。公平で客観的な指摘ならとてもありがたいのですが、感情論でバッサリ切られると、「あなたとそんな話をするほど、仲がよかったのでしたっけ?」と思ってしまいます。

田村:お互いに似たような経験をしていますね。

吹原:田村さんは、そんな時どう対処していますか。

田村:相手が私の人生にとって必要ないと判断した場合、人間関係を断ち切ることにしています。

吹原:僕も同じです!

田村:ただ、その時に、鉈で切るようにスパッとやると逆恨みを買う可能性があります。だから、時間をかけてフェードアウトしています。

吹原:少しずつ縁を薄くするわけですね。

田村:相手が忙しくなり、こちらのことを忘れてくれることをひたすら祈ります。

吹原:それは、お互いがハッピーな終わり方ですね(笑)。僕も、距離感を間違えて接近してきた相手と縁を切る場合には、そっと離れていっています。例えば、Twitterのフォローを外してみるとか(笑)。そういうところから、少しずつアピールして、ソフトランディングを目指しています。

■観察せよ、そうすれば道は開かれる

田村:一方で、人間関係を深めていくには、距離を詰めていかなければならない場面というのも当然でてきます。

吹原:わかります。

田村:そこで必要なのが、Win-Winの関係に持ち込むこと。そのために、私は相手が求める何かをまず自分から提供しようと心がけています。

吹原:なるほど! でも、何を差し出せばいいのか悩みそうですね。

田村:そこで大切なのが、何を欲しているかを観察することです。不要なものを押しつけても、ムダにぐいぐい迫る人間という印象を与えますから。自分が、フェードアウトされる対象になってしまうわけです。いったん距離を取られると、そこから盛り返すことは難しい。だからこそ、あらかじめよく観察しておき、ファーストコンタクトを成功させる必要があるのです。

吹原:観察して、ニーズを見抜くことが大事なのですね。

■人と親しくなったら接触機会を増やそう

田村:人との距離を詰めるときに、吹原さんが心がけていることはありますか。

吹原:僕は順番を大事にしています。挨拶をするところから、少しずつお互いに共通の話をして、プライベートな話をしてというように段階を追っていますね。いきなり距離を詰めるとびっくりしてしまいますからね。逆に言えば、人間関係が苦手な人は、その順番をうまく踏めていないような気がします。

田村:うまく距離を詰めることができたら、大事なことがあります。それは、相手に会う時間を増やすこと。それにより、親密な関係を築くことができます。

吹原:興味深いです。

田村:私はアドバイザーの仕事をしていて、ある企業のトップの意識を変えようとしたことがありました。そのトップの方は私の指摘に耳を傾けてくれていましたが、結局、私のことを煙たがっている側近に丸め込まれてしまいました。

その理由を考えたのですが、単純に側にいる時間が長いからです。じつは、接触時間と信頼が比例することは、古代から言われてきたことなんです。

吹原:わかる気がします。だから、僕は逆に、自分を高めるために、付き合う相手を選ぼうと努めてきました。例えば、大学生の頃に劇団を旗揚げしたのですが、その時に決心したのは、売れない劇団員同士でくだを巻くのはやめようということ。

人気が出ている人を嫉んだり、反対に、切ない現状を褒め合って認めてしまったりと発展性がないんです。それよりも、勢いがあって、前向きな人と付き合った方が自分も前進できると思います。

田村:おっしゃるとおり。英語にも「A man is known by the company he keeps」ということわざがあります。周りにいる人によって、その人のレベルを知ることができるんです。それくらい、人間関係というのは大切なんですね。


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