食べ物依存、性依存、買い物依存…「依存は誰にでもおこり得る」と医師が指摘 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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食べ物依存、性依存、買い物依存…「依存は誰にでもおこり得る」と医師が指摘

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近藤昭彦dot.#病気
※写真はイメージです(写真/getty images)

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国立病院機構久里浜医療センター院長の樋口進医師(本人提供)

国立病院機構久里浜医療センター院長の樋口進医師(本人提供)

 このアルコール依存に対しては、近年、依存が軽度なら断酒までしなくても減酒でもよいとの考えに基づく治療が広がってきました。しかし、これは例外であり、依存に対しては「やめ続ける」のが大原則です。まずこれを自覚することです。「依存は再発する」のが特徴であり、何年経ってもすぐ元に戻ってしまうリスクを抱えているのです。

 やめ続けるために、本人は周囲の人に「お酒を飲まない」「ギャンブルに行かない」と宣言し、協力を求めるとよいでしょう。周囲の人も「再発リスク」を理解して注意深く見守り、「もうそろそろ一杯くらいいいだろう」などと誘うことは絶対にしないでください。

 また、ギャンブル依存などによる借金を家族が肩代わりするケースは珍しくありませんが、本人にとっては「これでまたギャンブルができる!」となって、依存を助長させることになります。家族としてはなかなか難しいのですが、「本人の問題は本人に返す」のが原則です。ただ、いつもこのような突き返すような対応では関係がギクシャクするだけです。依存から立ち直るためにできたことをみつけ、「ほめる」ことも忘れないでください。

 さまざまな依存に対して、患者同士の自助グループのほか、家族同士の自助グループができています。孤立してしまわないよう、自助グループに参加するのもよいでしょう。自助グループへの参加者は治療が進みやすいことが明らかです。相談先がわかない場合は、各都道府県の精神保健福祉センター(自治体により名称が異なる場合があります)に尋ねるとよいでしょう。

(文/近藤昭彦)


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