その多くはやはり、大坂の躍進を支えたバヒン・コーチとの契約を解消したことについて。例えば、「オオサカはサーシャがいなくなって、まったく別の選手となっていた。彼女の最大の武器であったサーブはとても弱かった」というものや、「サーシャなしでは、前とは同じプレイヤーにはなれない。彼女の時代は終焉したのかもしれない。キャリアで犯した最大のミステイクは、コーチ(バヒン氏)をクビにしたことだ」と、成功をともにつかんだ人物との関係解消が、敗戦の原因だと分析するファンも。

 また、プレー自体についても「彼女に闘志を感じることができなかった。燃えるような勝利への欲がそこにはなかった」と大坂のモチベーションの低さを指摘する意見もあった。

 もちろん批判だけではなく、「多くの人間がナオミが負ければいいと思っている。コーチを変えたことを批判するために。今日は負けたけど、どの選手もすべての試合で勝つことはできない。ジョコビッチも負けたでしょ。どの選手だって負ける試合はある。ナオミが無敗でいることなんて期待しないで」と、ただの一敗に過ぎないと主張し、コーチ交代のインパクトを否定するコメントも書き込まれていた。

 今回は4回戦で敗退したが、大坂は世界ランク1位を継続する見込み。上記のように、女子テニス界のトップに躍り出たタイミングでのコーチ交代は、海の向こうの大坂ファンも大きな関心を持っている。ドバイ選手権、BNPパリバ・オープンと連続で優勝を逃しただけに多少の不安はあるが、まだチームの新体制は始まったばかり。次戦は今月19日に開催されるマイアミ・オープンが予定されているが、そこでコーチが変わったことへの批判を打ち消すようなパフォーマンスを期待したい。