田村耕太郎さん
田村耕太郎さん

街中でアホに合ったら即回避!?(※イメージ写真)
街中でアホに合ったら即回避!?(※イメージ写真)

「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークアンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、70万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられているという。

 日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は「街中で出会うアホへの対処法」について。

*  *  *

【相談】24歳女性です。私は、外見がひ弱に見せるせいか、街中で知らない人からクレームを受け、とても嫌な思いをすることがあります。

 就職活動をしていたとき、こんなことがありました。それほど混雑していたわけではなかったのですが、電車の中で「かばんが当たっているわよ!」と強く言われ、驚いた私は、電車から降りて泣いてしまいました(直前にした面接がうまくいかなかったこともありますが……)。

 気づかなかった私も悪いのですが、ふつうによけられるスペースはあったのに……。

 そのほか、男性と食事をしているとき、男性がトレーを片付けてくれたときも、「ふつうは女性が片付けるのにねえ。最近の子はねえ」とおばさん2人に嫌みを言われ、とても嫌な思いをしました。

 田村さんは、電車内や街中でアホに出会ったことはありましたか? どんなふうに心を落ち着け、どんな対処法をとられましたか? また、「最近の若い子はねえ」と聞こえるようにいってきたおばさんにとても腹が立っています。このおばさんの目的はなんだったのでしょうか。どう考えれば、スッキリするでしょうか。

■ともかく気にしない

 個人的な話で恐縮ですか 私は電車やエレベーターのような閉鎖空間が非常に苦手で、よほどの遠距離や高層階に行くことがない限りは、2駅や3駅くらいは歩いていましたし、エレベーターよりエスカレーターや階段を使います。

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田村耕太郎

田村耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールの顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国のユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数

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私は電車内の厄介なことから逃げた?