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なぜ富山が?「持続可能なまちづくり」実現のからくり

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“サステイナブルな都市”として専門家などから評価が高い富山市

“サステイナブルな都市”として専門家などから評価が高い富山市

富山市政策参与の深谷信介氏

富山市政策参与の深谷信介氏

東京大学都市デザイン研究室の永野真義助教

東京大学都市デザイン研究室の永野真義助教

コンサルタントの笹谷秀光氏

コンサルタントの笹谷秀光氏

 昨年12月21日、政府は国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の推進本部会合を開き、2019年の行動計画を決定。そのなかで、安倍晋三首相は「リーダーシップを発揮し、日本の姿を国際社会に示す」と「持続可能な開発目標」推進への意欲を語った。

【富山市での取り組みの実例を報告した富山市政策参与の深谷信介氏】

 Sustainable Development Goals=SDGs=持続可能な開発目標。昨今、国内外でこの言葉をよく目にするが、改めて説明すると、「持続可能な開発目標」とは「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標のこと。貧困や飢餓をなくす、衛生面の安全性、平等、住み続けられるまちづくり、気候変動対策や資源の保全など、持続可能な世界を実現するための「17の国際目標」が掲げられている。そして我が国でも、政府の旗振りのもと、企業から非営利団体、自治体などが様々な形で「持続可能な開発目標」に取り組んでいるというわけだ。

 そんななか、とりわけ、“サステイナブルな都市”として専門家などから評価が高いのが富山市だ。昨年6月には内閣府からも「SDGs未来都市」に選定されているが、同市は長年に渡る計画でコンパクトなまちづくりを行い、さらに「再生可能エネルギーの利活用」や「化石燃料依存からの脱却」、「農林水産業の活性化」など、持続可能な開発目標(SDGs)を幅広く実行、実現できているという。

 そんな富山市が昨年12月17日、東京大学本郷キャンパスで「持続可能な社会へ~富山市にみるヒント」というシンポジウムを開催、富山市政策参与の深谷信介氏らが同市での取り組みの実例を報告した。

 富山市が重視しているのは「コンパクトシティ戦略」と呼ぶ都市構築。「団子と串の都市構造」という概念のもと、各エリア間の移動をスムーズに行えるよう、富山駅を中心にLRT(次世代型路面電車)など公共交通網を整備している。また、市役所等の出先機関をあえて多数設置することで、フェイス・トゥ・フェイスの機会を増やし、同時に「楽しい・美味しい・おしゃれ」をスローガンに出かけたくなるまちづくりにも力を入れることで、市の活性化を図っているという。


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