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写真の無断使用者との裁判バトル 本名vs匿名の闘いに「逆恨みされたら嫌だな…」

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吉川明子dot.#アサヒカメラ
プロバイダーは契約者(無断使用者)の情報開示に慎重(写真:getty images)

プロバイダーは契約者(無断使用者)の情報開示に慎重(写真:getty images)

アサヒカメラ1月号から

アサヒカメラ1月号から

岩崎 意外なことに、裁判所の開示命令が一度出たプロバイダーは、その後は任意の開示請求だけでほぼ開示してもらえるようになりました。(笑)

三平 一度裁判所の判断が出ているので、企業としても開示しやすくなったのでしょう。

岩崎 僕はインターネットニュースの「ねとらぼ」や朝日新聞デジタルで損害賠償や発信者情報開示請求、裁判を行った経験を記事にしてもらったことがあり、そのことが無断使用者に対する抑止力になっているような気がします。

佐々木 岩崎さんは名前を検索されて、「この人の写真をパクるとヤバい」と思われているんですね。(笑)

岩崎 ただ、写真を無断使用する人はだいたいが匿名です。なのに、こちらは相手に連絡するにしても、プロバイダーに開示請求をするにしても、本名でやらざるを得ない。プロバイダー相手ならまだいいんですけど、匿名の個人に本名で切り込んで、逆恨みでもされたら嫌だなと思いますね。僕は男だからまだいいけど、特に女性は嫌でしょうね。

三平 それは根本的な問題ですよね。匿名の相手の方が有利になってしまう。無断使用にしろ、ネット上の誹謗中傷にしろ、やる方は匿名なのをいいことに、軽い気持ちでぱっとやっているだけですから。

佐々木 向こうはゲリラなのに、こっちは開示請求だの何だのと毎回戦車を出動させなきゃいけない、みたいな。(次回へ続く)

【座談会メンバー】
有賀正博
写真の著作権侵害との闘い方をイチからつづったブログが話題に。

岩崎拓哉
著作権侵害の本人訴訟経験あり。大学・大学院で教鞭を執った実績も。

三平聡史
みずほ中央法律事務所・代表弁護士。本シリーズでもおなじみ。

佐々木広人
増刊『写真好きのための法律&マナー』担当編集者でもある。肖像権・著作権問題の講演多数。

(文/吉川明子)

※「アサヒカメラ」2019年1月号から


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