AppleとGoogleで採用され、日本生まれの絵文字が世界標準に【平成モバイル史 第2話】 (3/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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AppleとGoogleで採用され、日本生まれの絵文字が世界標準に【平成モバイル史 第2話】

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iPhoneで世界を席巻したS・ジョブス氏 (c)朝日新聞社

iPhoneで世界を席巻したS・ジョブス氏 (c)朝日新聞社

iPhoneでも採用された日本の絵文字 (c)朝日新聞社

iPhoneでも採用された日本の絵文字 (c)朝日新聞社

松村太郎(まつむら・たろう)/1980年東京生まれ。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程修了後、独立。テクノロジーとライフスタイルの執筆活動を行う。キャスタリア取締役、プログラミング必修の通信高校code.ac.jp設立に携わる。

松村太郎(まつむら・たろう)/1980年東京生まれ。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程修了後、独立。テクノロジーとライフスタイルの執筆活動を行う。キャスタリア取締役、プログラミング必修の通信高校code.ac.jp設立に携わる。

 スマートフォンの革命の一つに、ライドシェア(配車)サービスのUberや、民泊サービスのAirbnbなど、シェア経済が挙げられます。精度の高いスマートフォンのGPSと使いたい人、サービスを提供したい人をリアルタイムに結びつけるシステムによって実現していますが、筆者は米国生活を通じて「これらのサービスがスマートフォンによる変革が必要だった」事情を痛感しました。

 日本の都市部では、タクシーを捕まえるのは比較的容易です。しかし米国では、ニューヨークなどを除けば、手を挙げればタクシーに乗れる環境とはほど遠いのです。

 シリコンバレーやサンフランシスコなどの西海岸の都市でタクシーを探すのは至難の業です。そもそも「流し」のタクシーはいませんし、予約してもきちんときてくれるか分かりません。そして料金は不明瞭でした。加えて公共交通機関も発達しておらず、結局マイカーを持つ以外に移動の不確実性を解決する方法はなかったのです。

 しかしUberが登場してからは、マイカーを持たずに生活が快適に成り立つようになるほどのインパクトがありました。なぜ、そうしたインパクトを与えることができたのでしょうか?

■問題解決のスマホビジネス

 筆者は2011年から米国カリフォルニア州バークレーという、サンフランシスコやシリコンバレーの北に位置する街に住み始めました。まさにスマートフォンがPCに代わって主たる情報手段へと浸透し始めたタイミングであり、モバイルによる社会変革の予感を感じ始めた頃でした。

 シリコンバレーと聞くとハイテク都市を思い浮かべるかもしれませんし、AppleやGoogle、NVIDIAなどの近未来的な建造物が建ち並ぶイメージもあります。しかし実際は非常に牧歌的な田園にも似た地域で、4階以上の建物を見つけるのが難しいような風景が拡がっています。

 この地域に引っ越してまず思ったことは、サンフランシスコですら、日本に比べて社会インフラが非常に脆弱だった、ということです。特に交通手段はマイカーが主体で、バス網の運行頻度は低く、鉄道路線も限られています。そうした交通に弱い地域だからこそ、UberやLyftといった交通革命とも言えるライドシェアアプリが登場したのです。


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