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横山ノックと福田淳一を結ぶ点と線 【平成セクハラ30年史】

連載「あの人ってば。」

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矢部万紀子dot.#矢部万紀子
福田淳一元財務事務次官と麻生太郎財務相 (c)朝日新聞社

福田淳一元財務事務次官と麻生太郎財務相 (c)朝日新聞社

セクハラで失脚した横山ノック元大阪府知事 (c)朝日新聞社

セクハラで失脚した横山ノック元大阪府知事 (c)朝日新聞社

矢部万紀子(やべまきこ)1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』

矢部万紀子(やべまきこ)1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』

 平成30年(2018年)も終わろうとしている12月27日、「池上彰のニュースそうだったのか!!」(テレビ朝日系)を見た。「今年のニュースでわかる平成30年間の日本」がテーマで、そのひとつとして「平成30年はハラスメントの歴史?」が取り上げられた。

【写真】セクハラで失脚した横山ノック元大阪府知事

 2018年に次々パワハラが発覚したスポーツ界から始まり、セクハラに話は移った。「本人は否定したまま辞任した」と、福田淳一財務省事務次官(当時)が紹介された。

池上さんは「ハラスメントは平成になってから問題になったんですよ」と語り、平成元年に日本で初めてセクハラ被害を訴える訴訟が起こされ、その年の流行語大賞に「セクシャルハラスメント」が選ばれたと説明した。そこから「ハラスメント30年史」を解説した後、池上さんは、「女性がどんどん前へ出てきたのは平成になってから」と語った。

 男性だけだった場所に女性がどんどん進出し、それまで見過ごされてきたさまざまなことが「ハラスメント」だと指摘されるようになった。それが平成という時代で、つまり「時代が変わったのだ」というのが、池上さんの認識だった。

 付け足させていただくと、変化の始まりは平成の2年前、1986年にあると思う。

 4月1日、男女雇用機会均等法(均等法)が施行された。近頃な感じで表現させていただくと、私は「均等法は神」だと思う。だってそれより前、女性は前へ出るどころか、スタートラインにさえ並べなかったのだ。

 少し自分の話をさせていただくと、1983年3月に国立大学の経済学部を卒業した。就職活動をするにあたり「就職室」に行ってみたら、壁中に貼られた求人票のほぼ全部に「男子若干名」と書いてあった。それが当然だった。

 その年の4月、なんとか新聞社に職を得た。入社後、社内ヒエラルキーの中で女性の地位が低いことを知らされる場面に、何度も出くわした。だが、そんなものだと呑み込んでいた。就職できたのはラッキーで、「採用していただけて、ありがたい」という意識がずっとあったからだと思う。


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