「金子弌大」はどうなる? 登録名変更が吉となった選手、凶となった選手 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「金子弌大」はどうなる? 登録名変更が吉となった選手、凶となった選手

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新天地で心機一転、登録名も変更した金子千尋(左) (c)朝日新聞社

新天地で心機一転、登録名も変更した金子千尋(左) (c)朝日新聞社

 プロ14年で通算120勝を挙げ、沢村賞を含む数々のタイトルを獲得してきた金子千尋が今オフ、オリックスを自由契約になったのち、日本ハムへの入団を決めた。元エースの電撃移籍の事実だけでなく、来年から登録名を「金子弌大」(読み方は同じ、かねこ・ちひろ)とすることでも話題となった。各社報道によると、金子本人が「風水の先生の勧め」で「一」の古字である「弌」を取り入れることに決めたというが、この登録名変更で成績が上がるのか。今季4勝7敗、防御率3.87に終わった金子の来季の成績に注目するとともに、過去の事例についても振り返っておきたい。

 まず真っ先に語るべきが、「イチロー」である。高卒3年目の1994年のシーズン開幕直前に「鈴木一朗」から「イチロー」に登録名を変更して一気にブレイク。日本プロ野球史上初となるシーズン200安打を達成し、打者としては史上最年少でシーズンMVPに輝いて見せた。初めて名字を省いたファーストネームでの登録名で親しみやすさがアップし、野球ファンだけでなく幅広い年齢の一般層に素早く浸透。その後の活躍は言わずものがな。その華々しい野球人生の中で、登録名変更が一つのターニングポイントであったことは間違いない。

 イチローの活躍後、サブロー(大村三郎)、ユウイチ(松元雄一)、ユウキ(田中祐貴)、カツノリ(野村克則)などカタカナ登録名がブームとなり、漢字でも由規(佐藤由規)、銀次(赤見内銀次)ら、プロ入り初年度からファーストネームを登録名にする選手が増えた。金子のように漢字を変更する例としては、松井稼頭央(本名:和夫)、矢野燿大(本名:輝弘)、井口資仁(本名:忠仁)、亀井善行(本名:義行)などがいる。

 これらの中で、登録名変更翌年に成績が上昇した選手として、友利結を思い出したい。大洋へドラフト1位で入団すると、高卒1年目から1軍マウンドを踏んだが、プロ8年間は未勝利。しかし、登録名を「デニー友利」に変更した年にプロ初勝利をマークした。さらに西武に移籍して登録名を「デニー」に変えると中継ぎで大活躍。登録名を変えながら、プロとしてステップアップを果たした投手だった。

 多村仁志(本名:仁)も登録名変更の効果が出た選手の一人だ。プロ入り以降、活躍しながらも故障離脱が続いていたが、ソフトバンク時代の2009年のシーズン途中に登録名を「多村仁志」とすると、翌2010年に自己最多の140試合に出場し、打率.324、27本塁打、89打点と大活躍。交流戦では打率.415で首位打者に輝き、プロ16年目で初のオールスター出場も果たした。



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