ポートレート撮影でモデルとの契約は必要? 知らなきゃまずい写真公開「リスク」と「覚悟」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ポートレート撮影でモデルとの契約は必要? 知らなきゃまずい写真公開「リスク」と「覚悟」

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吉川明子dot.#アサヒカメラ
「顔がわかるから肖像権侵害だ!」と言われる可能性はゼロではない(写真/getty images)

「顔がわかるから肖像権侵害だ!」と言われる可能性はゼロではない(写真/getty images)

個人情報保護法と写真の重要ポイント(アサヒカメラ編集部作成)

個人情報保護法と写真の重要ポイント(アサヒカメラ編集部作成)

■無断使用のリスク

(2)は、自分の作品を多くの人に見てもらうために積極的に活用している写真愛好家は年々増えている。コンテストに入選せずとも、ネット上であれば気軽に発表できる。

 ここで考えられる第一のリスクは写真の無断使用だ。本誌でも幾度となく特集してきたが、これはネット上の盗難と同じようなもの。立派な著作権侵害だ。もし無断使用に気づいたとしても、ネット上では相手が匿名のことも多く、削除要請や使用料もしくは損害賠償請求には多大な労力が必要となってくる。

 とはいえ、無断使用を恐れるあまり、「ネットに写真をアップしない」と決めるのは話が違う。非難されるべきは無断使用者であり、著作権を有する本人がネットを活用して作品を多く広めようとする意思を阻害されるいわれはない。無断使用されたとしても、毅然とした態度でしかるべき手段を取りたい(詳しくは発売中のムック『写真好きのための法律&マナー』を参照)。

■写真展は接写に注意

(3)の写真展開催は、誰にでもできるものではないかもしれないが、大きくプリントされた迫力ある写真を、さまざまな人に見てもらえる貴重な発表の場だ。ここでもSNS全盛の余波で、来場者がスマートフォンで会場内や作品そのものを撮影し、SNSに投稿される可能性がある。

 最近では美術館の展示でも、あえて「撮影OK」コーナーを作り、SNSでの拡散を狙う動きがある。写真展主催者も同じように考えるのであれば、「撮影OK」にすればいいだろう。ただし、作品を接写されて無断使用されるリスクもないとは言えない。会場内の撮影可否については、本人が事前に決めておいたほうがいいだろう。

■「高解像度」特有の危険

 インターネットの通信環境が格段に飛躍し、高解像度の重い画像データの送受信が容易となった。作品をブログやSNSにアップロードする際、必ず画像解像度を確認しよう。 

 高解像度の画像をアップロードした場合、まずは前述のような無断使用の標的になりやすい。また、高解像度画像は、拡大すれば細かい部分まではっきりと捉えることができるため、小さいサイズでは気にならなかったことが、大問題に発展するリスクがある。


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