瞑想をすることで、「ある判断を感情にまかせてしている自分」を「上から見ている自分」が出てくるようになりました。これがいわゆる「第3の目」です。

 そしてその次段階ではその「上から見ている自分」を見ている自分を見ている自分が見えるようになるというのです。(私はまだここまではできていませんが)。これが「第4の目」です。

 瞑想を毎日続けることで、このように「目」の次元が高まり、深いところまで意識が及ぶようになります。

 すると、だんだんと感情をコントロールできるようになります。感情が安定すると“人格者風”になってきます。他人に譲り、与えることに喜びを感じるようになってきます。だいたいのことは考え型次第であり、考え方はメンタルの状況次第です。

 そうなると恨まれることはおろか、嫌われることも無くなってきます。格差が拡大し、フェイクニュースが蔓延(はびこ)り、ネットで色々と繋がってしまう現代、恨まれない嫌われないことはとても大切なスキルです。

 最近の自分の最大の戦いは「スマホやコンピューターを見たい自分との戦い」です。瞑想をやるまでは常に負けていました。見たいという感情に負けて、結果として情報に振り回されていたのです。結果として寝る前にスマホ中毒となり、ろくでもない情報を見て、寝つきも悪くなり、朝の目覚めも悪く、感情を日中コントロールできない自分がいました。

 しかし瞑想をはじめたことで、徐々に感情をコントロールできるようになり、スマホやPCの中毒から脱することができました。

 あなたも、瞑想でさわやかに目覚め、筋トレをして挑戦心を高め、深い意識に基づく正しい判断で、たんたんと安定して燃える人生を堪能ください。

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田村耕太郎

田村耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールの顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国のユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数

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