そんな巨人移籍組の穴を埋めたのが、生え抜き組だ。プロ4年目の岡本和真(1200万)はオープン戦から好調を維持し、打率.309、本塁打33で飛躍のシーズンとなった。今や巨人だけでなく球界のエースとなった菅野智之(4億5000万)は、防御率2.14で15勝8敗。投手の安定感を示すWHIPは1.00で規定投球回以上の投手でリーグ1位となった。完封数は8で、CSファーストステージのヤクルト戦では、ノーヒットノーランを達成。投手として最高の名誉である沢村賞の最有力候補となっている。年俸も両チームでトップで、堂々たる成績を残した。

 なお、WHIPの2位は広島の大瀬良大地(6300万)。菅野と同じ15勝をあげ、「打高投低」といわれた今季でエースの働きをした。広島の年俸トップは日本球界4年目のジョンソン(3億4500万)で、CS第2戦では8イニング1失点の活躍をした。生え抜き組の活躍が、両チームの今季の特徴といえる。
 

※推定年俸は『2018プロ野球選手カラー名鑑 保存版』(日刊スポーツマガジン社)から。カッコ内の数字は今季の推定年俸の金額

(AERA dot.編集部/西岡千史)