放棄試合も辞さず…中日・落合監督、「退場シーン」も“オレ流”だった! (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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放棄試合も辞さず…中日・落合監督、「退場シーン」も“オレ流”だった!

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久保田龍雄dot.

中日監督時代の落合博満 (c)朝日新聞社

中日監督時代の落合博満 (c)朝日新聞社

 それから9年後の1995年、巨人の4番・落合は、6月7日の横浜戦(横浜)で2度目の退場を味わうことになる。

 1対0とリードした3回1死一塁、石井琢朗が三塁前にバントした。サード・ハウエルが素手でキャッチし、ファースト・落合にランニングスロー。体を一杯に伸ばして捕球した落合だったが、石井もヘッドスライディングし、微妙なタイミングとなった。

 だが、有隈昭二一塁塁審の判定は「セーフ!」。落合は「何でセーフなんだ。説明しろ!」と詰め寄った。そして、なだめようとするセカンド・岡崎郁の制止を振り切り、ファーストミットごともろ手で有隈塁審を突いた。その際に右手が同塁審の頬を直撃し、張り手をかましたような形に。ベンチから長嶋茂雄監督が飛び出してきたときには、すでに「退場!」が告げられたあとだった……。

 この退場劇で流れは一気に横浜へ。1死一、二塁で試合再開後、畠山凖の中越え二塁打とローズの左越え2ランで1対4。先発・川口和久が「こういうときこそ、抑えなくちゃいけない」と力んだのも裏目に出た。

 巨人は6回以降、落合の代役で4番に入った原辰徳の3号ソロなどで追い上げたが、最後は盛田幸希、佐々木主浩のダブルストッパーにかわされ、5対7で惜敗。試合後、落合は「悪かったな。お前の理性を狂わせちゃったな」と川口に詫びた。

 選手時代の落合は、「ボールがストライクとされて三振になっても怒らないよ」の言葉どおり、ストライク、ボールの判定は素直に受け入れたが、塁上のアウト、セーフの判定に対しては、譲らなかった。

 また、自らの退場劇がいずれもチームの敗戦につながったという意味でも、“絶対に退場してはいけない”選手だった。

 中日監督時代の落合は8年間で計6度退場している。うち5度までが規定の抗議時間5分を超える遅延行為によるものだ。

 中でも印象深いのが、2009年10月11日のヤクルト戦(神宮)。

 中日が3対2とリードの7回1死一塁、デントナが左翼ポール際に大飛球を打ち上げた。佐々木昌信三塁塁審は「本塁打」とジャッジしたが、打球を追っていたレフト・和田一浩らが「ファウル」と主張。落合監督も5分を超えて抗議したことから退場になったが、守っていた野手全員をベンチに引き揚げさせ、放棄試合も辞さない覚悟を見せた。

 ただし、この抗議は、デントナの逆転2ランの直後、球場の電光掲示板にリプレー映像が流れたことが理由だった。



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