1998年、麻雀賭博で逮捕後の記者会見では、「もう二度とギャンブルはしません。賭けてもいいです」との名言も(撮影/小山幸佑)
1998年、麻雀賭博で逮捕後の記者会見では、「もう二度とギャンブルはしません。賭けてもいいです」との名言も(撮影/小山幸佑)

 不敵な微笑みで、テレビで活躍する蛭子能収さん(70)。本業はもちろん漫画家なのだが、もう一つの顔が大のギャンブル好きだ。競艇、パチンコ、カジノ……、お金を賭けた勝負に目がない能収蛭子さん。かつては賭けてはいけない麻雀で大きな失敗をしたこともあった。その蛭子さんが、なにやら最近、シニアに大人気の健康マージャンをはじめたというウワサを耳にした。“(金を)賭けない・(酒を)飲まない・(タバコを)吸わない”がモットーの健康麻雀を蛭子さんが!? 真相を確かめるべく本人を直撃した。

*  *  *
 
――シニアを中心に健康マージャンが流行っているようです。蛭子さんも健康マージャンをやったことがあると聞いたのですが?

 そうなんです。近くに健康マージャンができる雀荘があったので『ちょっとやってみたいな』と思って、仕事ではなく遊びで何度か行ったことがあります。

――はじめての健康マージャンは、どのような印象でしたか?

 年齢が俺より上の人、とくに女性が多かったですね。最初は相手として物足りないかな、と思っていたんですが、やってみるとみんな結構手強いんですよ。そのときは確か、負けちゃったと思います。

――健康マージャンは認知症の予防になるそうです。

 麻雀はずっと頭を使って考えるゲームなので、認知症予防には効果があるかもしれないですね。年をとってからはじめるのもいいと思います。半荘(ハンチャン)ならだいたい30~40分で終わるので、体力もそれほどいりませんから。

――シニアになってから麻雀を始める女性も多いそうです。

 これまで女性があまりやっていなかったことが不思議ですよね。「麻雀は男がやるもの」と思われていたからかな。でも、男性でも女性でもまったく同じですよ。トランプをするのと変わらない。女性がやっても楽しいし、男性と互角に戦えると思います。

――雀荘といえば、かつてはタバコやお酒がつきものでした。一方、健康マージャンは“賭けない・飲まない・吸わない”麻雀です。

 お酒もタバコもやらないので、“吸わない・飲まない”はいいですよね。昔は雀荘から帰ったら女房に『タバコ臭い』ってよく怒られていましたから(笑)。

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麻雀との出会いは…