芸能リポーターの川内天子さんも、松嶋について「器用な女優さんではないが存在感がある」と話す。

「『家政婦のミタ』(日本テレビ系、2011年放送)が一つの転機になったのだと思います。それまではどちらかと言えば、カッコいいキャリアウーマンのイメージが強かったですが、あのドラマ以降、すんなりと母親役がなじむようになりました。自然体のまま年齢を重ね、それでいて生活感を感じさせないのに、きちんと生活している。そういう地に足が着いたところが、演技にもにじみ出るのだと思います」

 松嶋&反町夫妻を取材したカメラマンは「どんなに地味な格好をしていても、あの夫婦のオーラは消えない。ドラマの撮影をしているのではと思うほど、目立つ」という。

 「なつぞら」では、また新しい母親の顔を見せてくれそうだ。(ライター・黒田翔子)