60年ぶりの新種「ナガサキアメンボ」を発見した女子高生 若き世代の「研究力」とは? (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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60年ぶりの新種「ナガサキアメンボ」を発見した女子高生 若き世代の「研究力」とは?

安井克行dot.
左から平野安樹子さん、朝鍋遥さん、桃坂瞳さん。手に持つのは「ナガサキアメンボ」の標本(学校提供写真)

左から平野安樹子さん、朝鍋遥さん、桃坂瞳さん。手に持つのは「ナガサキアメンボ」の標本(学校提供写真)

ISEF2018報告会で今年の受賞者と歓談する田渕宏太朗さん(写真右)

ISEF2018報告会で今年の受賞者と歓談する田渕宏太朗さん(写真右)

第15回「高校生科学技術チャレンジ」ファイナリスト集合写真

第15回「高校生科学技術チャレンジ」ファイナリスト集合写真

 今年5月、60年ぶりに新種のアメンボ「ナガサキアメンボ」が発見されたと国際学術誌に載った。これはまさしく、生物学のビッグニュース。発見したのは、なんと長崎県立長崎西高校の女子高生3人組だった。

 昨年、海水の大村湾で胴長のアメンボをたまたま見つけて研究が始まった。生物部の1年先輩たちは「オオアメンボ」の研究で「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(朝日新聞社主催)に応募。その年の文部科学大臣賞を受賞していた。2年続けての朗報である。そんな地道な科学の自由研究を通じて夢をかなえる高校生たちをリポートする。

*  *  *
 JSECは今年16回目を迎える高校・高専(3年生まで)対象の科学の自由研究コンクール。毎年200前後の研究が応募され、研究の独創性やプレゼンテーション力などを審査され、文科大臣賞はじめ多くの賞が授与される。レベルの高い応募作品で定評がある。

 上位受賞者は毎年米国で開催される国際大会「Intel ISEF」に派遣される。この5月ピッツバーグで開催された大会には世界中80カ国から1800名の高校生が集まったが、JSECチーム6組13名全員が入賞するという快挙を成し遂げ、日本の若き研究者の優秀さを証明することとなった。

 筑波大学理工学群1年生の田渕宏太朗さんは、南山高校(愛知県)時代、ファンプロペラの表面を加工して送風効率を上げる研究でJSEC2016「花王賞」を受賞。ISEF2017では機械工学部門2等賞を受賞した。将来の夢は、宇宙開発に携わること。エンジニアとして、国境を越えて活躍したいと考えている。

 田渕さんにどのような少年だったと聞くと、「1年を通して、山や高原を遊びつくしていた。それによって科学への興味が自然に芽生えた」とのこと。幼少期の経験の賜物である好奇心から始まった自由研究とコンクールが彼の人生を変え、夢の実現に近づけつつあると言える。



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