田村耕太郎さん。“アホ”のお悩みを大募集中!是非お気軽にご投稿ください(https://goo.gl/Wuykqu)。採用された方には、田村耕太郎さんが連載でアドバイスをさせていただきます
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人生に「目的」があるとアホは気にならない?(※イメージ写真)
人生に「目的」があるとアホは気にならない?(※イメージ写真)

「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークワンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、41万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられているという。

 日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は「やりたいことが見つからない」ことについて。

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【相談】「自分のやりたいことを見つけたら、アホは気にならなくなる」と田村さんは書かれていますが、自分には「やりたい」ことがありません。何となく毎日惰性で生きている感じです。田村さんはどうやって見つけられたのでしょうか。また、どうしたら自分でもそんなものが見つけられるでしょうか。

■本当の自分と向き合うには?

 私の人生の最大の後悔は「自分と向き合う」ことに時間にかかったことです。

 見栄やプライドや持てあますエネルギーから来る闘争心が「真の自分」と向き合う作業を常に邪魔していました。そして欲望の激突する金融界やメディア界や永田町に「お子ちゃま素人」として存在していたので「軸がなくフラフラ」していました。

 シンガポールに移った当初は時間もあり、友達も少なく幼い子どももいて、この幼い子どものことを想う気持ちが自分と向き合わせてくれました。いくら人生が長くなるといっても、私自身50年以上もまともに自分と向き合えず何となく生きてきているような日々を過ごしてしまいました。もう自分は時間を巻き戻すことはできないので、そこから何とかするしかありませんが、娘にはもっと早く何かが見つかるようにしてあげたいな、と南国で常にボーっとしながら真摯に考えていました。

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田村耕太郎

田村耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールの顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国のユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数

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