『レディ・バード』6月1日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー 配給:東宝東和 (c)Merie Wallace, courtesy of A24
『レディ・バード』6月1日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー 配給:東宝東和 (c)Merie Wallace, courtesy of A24
『レディ・バード』6月1日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー 配給:東宝東和 (c)Merie Wallace, courtesy of A24
『レディ・バード』6月1日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー 配給:東宝東和 (c)Merie Wallace, courtesy of A24

 13歳の時に『つぐない』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、アカデミー賞史上最年少の候補者として歴史を作ったシアーシャ・ローナン。そんな彼女も現在24歳。

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 この若さで、今やアイルランドを代表する大女優へと成長した。10代の頃から堂々主演を演じた映画は、ピーター・ジャクソン監督の『ラブリー・ボーン』(アカデミー賞主演女優賞に再度ノミネート)、ジョー・ライト監督の『ハンナ』、ニール・ジョーダン監督の『ビザンチウム』など、スタジオ・ジブリの『アリエッティ』では英語版のアリエッティの声を演じ、文芸映画からホラー、SFと演技の幅も広い。さらに2015年公開の『ブルックリン』では三度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、世界中の映画賞を総なめにした。

 そして4度目のアカデミー賞主演女優賞ノミネート作となったのが、『レディ・バード』だ。女優としても活躍する米グレタ・ガーウィグのソロ監督(共同監督作はあり)デビュー作である。監督自身の自伝的な要素を織り込んだ、ティーンエイジャーの主人公クリスティーン“レディ・バード”・マクファーソンをシアーシャが演じた。時には無鉄砲、夢に突進するレディ・バードは性別、世代を超えて世界中を魅了した。シアーシャ・ローナンを独占インタビューした。

――長い間子役として活躍していましたが、有名な子役の中には道を踏み外してしまった人もかなりいます。あなたがこうやって素晴らしい大人の俳優さんに成長できた理由は?

「子役でいることに大変なことなんて何もない。演技は好きで、とても楽しいの。今もそれは変わらない。大人になるにつれて経験も積み演技が技へと変わっていく。自分のテイストも生まれ、プロジェクトに対する関心も高まる。子供の頃はとにかく演技が好きで楽しかったわ。ストレスがあったとしたらビジネス面の問題だったと思う。プロジェクトに対しイエスやノーを言うのが難しかった。撮影に入ってしまえば、好きな映画を作っているんだから、楽しい。動機は明確だから。子供のころは両親が撮影所の近くに家を借り、撮影が終わったあと毎晩家族で食事した。撮影所の中で起こっていることにはあまり大人の世界には関わりにならなかったわね。仕事面で学ぶことはあっても、裏側のことは知らなかった。ベストな形だったと思う。素晴らしい人たちと一緒に仕事ができて、それでいて家族が守ってくれていて」

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