中瀬ゆかり「ジャバザハット感満載のあたしが奮い起す幸せになる勇気」 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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中瀬ゆかり「ジャバザハット感満載のあたしが奮い起す幸せになる勇気」

連載「50代ボツイチ再生工場」

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「50代ボツイチ再生工場」dot.#中瀬ゆかり

中瀬ゆかり(なかせ・ゆかり))/和歌山県出身。「新潮」編集部、「新潮45」編集長等を経て、2011年4月より出版部部長。「5時に夢中!」(TOKYO MX)、「とくダネ!」(フジテレビ)、「垣花正 あなたとハッピー!」(ニッポン放送)などに出演中。編集者として、白洲正子、野坂昭如、北杜夫、林真理子、群ようこなどの人気作家を担当。 彼らのエッセイに「ペコちゃん」「魔性の女A子」などの名前で登場する名物編集長。最愛の伴侶、 作家の白川道が2015年4月に死去。ボツイチに。

中瀬ゆかり(なかせ・ゆかり))/和歌山県出身。「新潮」編集部、「新潮45」編集長等を経て、2011年4月より出版部部長。「5時に夢中!」(TOKYO MX)、「とくダネ!」(フジテレビ)、「垣花正 あなたとハッピー!」(ニッポン放送)などに出演中。編集者として、白洲正子、野坂昭如、北杜夫、林真理子、群ようこなどの人気作家を担当。 彼らのエッセイに「ペコちゃん」「魔性の女A子」などの名前で登場する名物編集長。最愛の伴侶、 作家の白川道が2015年4月に死去。ボツイチに。

ジャバザハット感満載のあたしが奮い起す幸せになる勇気(※写真はイメージ)

ジャバザハット感満載のあたしが奮い起す幸せになる勇気(※写真はイメージ)

「生涯未婚率」(生涯独身率)。これは50歳時点で一度も結婚したことがない人間の割合をいう。1950年時点では男性1.5%、女性1.4%だったのに対し、最新データでは、男性は23.4%、つまり4人に1人が、そして女性は14.1%、つまり7人に1人が未婚だという、非婚時代。この割合は今後さらに高くなるとみられている。私は20代で一度結婚離婚を経験しているので、未婚率にはあてはまらないが、トウチャンとは18年間事実婚だったし、気持ちの上ではこの数字はぶっ刺さるのである。ちなみに50から54歳の女性の初婚率は0.3%、再婚率は1.58%というデータもある。私の年代では独身者の100人に2人弱しか初婚も再婚もしないということだ。もちろん年齢が上がれば、この数字はもっと低くなる。結婚するかどうかはともかく、50代からの人生を再び一緒に歩めるパートナーがほしい、と思い始めた身にはなかなかシビアな現実である。私はまず、自分のスペックを客観的に点検してみることにした。

 そもそも50代って数字だけでも恋愛のハードルはあがりまくっているのに加え、このデブリきったボディはぽっちゃりを通り越し、ジャバザハット感満載だ(そもそも女性なのにあだ名が「親方」っていうのも、どうよ!)。浪費家のトウチャンにつぎ込んでいたので、貯金残高はスズメの涙、かろうじてマンションは自分名義の持ち家だが、住宅ローンはたっぷり残っている、いや残っているなんてもんじゃなく、定年過ぎても払い続ける計算、ヤバイじゃん! お世辞にも美人とはいえない顔には、加齢とともにシミもあるし、デブだから皺は少な目とはいえゴルゴラインもしっかり刻まれている。せめても色白ならば救われるのだが、あいにくの色黒。そして、せっかくの豊富なお肉がなぜか胸にだけは集まらず、そこは過疎地帯。たわわな腹にひきしまった胸。ウエストなんざ子供の頃から行方不明だし、形の悪いお尻は横に広がり規格外にでかいので、通常サイズの可愛い洋服なんか入らない。不摂生がたたっているとはいえ、なんというぶさいくボディ!こんな姿のわたしを「素敵」なんて恋してくれる男性がいたらお目にかかりたいわ!風呂上りに鏡に全身を映し出し、不覚にも爆笑してしまった。「こりゃ、えらいこっちゃ。再出発って、いったいどっから取り掛かったらええの?」と。


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