自衛隊墜落ヘリは、10年間で40件事故が相次いだボーイング製

2018/02/06 17:12

現場検証する自衛隊員ら。焼けた民家の近くにヘリの機体の一部が見える (c)朝日新聞社
現場検証する自衛隊員ら。焼けた民家の近くにヘリの機体の一部が見える (c)朝日新聞社

 5日、佐賀県神埼市で自衛隊のヘリAH64Dが民家に墜落した。飛行中にメインローター(主回転翼)が機体から離れた可能性が高まっているが、米軍の所有する同じAH64型戦闘ヘリコプターが過去に同様のトラブルで複数回、墜落していたことが分かった。

 航空機事故に関する情報を集めた「アビエーション・セーフティー・ネットワーク(航空安全ネットワーク)」などによると、AH64は2015年から現在までの間に少なくても2度、メインローターが機体から分離して墜落する事故を起こしている。

 一度目は2015年12月2日。米軍所有のAH64Eが米国テネシー州で訓練中に墜落し、乗員2人が死亡した。当時の報道などには、メインローターが機体から外れ、地上に落下した写真が残されている。

 米軍の事故報告書などによると、墜落原因はローターが取り付けられているハウジングがメインローターヘッドから分離したため。部品が十分に固定されていなかったために起きた事故とし「整備ミス」と断定した。

 また2016年には、米テキサス州の海岸にAH64が墜落して乗員二人が死亡する事故も起きている。

 墜落していく様子を見ていた目撃者によると、「機首を下に向け、機体を回転させながら落下し、その直後にローターが落ちてきた」と話すなど、今回の佐賀の墜落事故と状況が一致する。

 墜落直後に現場に駆け付けた別の目撃者によると、メインローターの1本が機体から無くなり、もう1本も損傷していることを確認したと言う。

 今回、佐賀で墜落した機体は、メインローターヘッドを交換した直後だったことが分かっている。

 AH64は、ボーイング社が設計した対戦車用のヘリコプターで、自衛隊以外に米国、英国をはじめとする各国の軍隊に配備されている。この10年間で少なくとも40件の事故が報告され、今年に入ってからも1月20日に米カリフォルニア州で墜落事故を起こしていた。(文/桐島瞬)

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