年齢差39歳のお笑いコンビ、「めいどのみやげ」。名前だけでも、インパクトがあるが、メンバーが凄い。82歳の父(芸名 ティーチャ)と、44歳の次女(サッチィー)だ。
2人合わせて126歳。さぞかし、芸歴も長いと思いきや、なんと芸歴10年の若手コンビ。父と娘は、何故お笑いの道を選んだのか、その物語を追った。
コンビ結成10年という彼らは、それまではお互い別々の道を歩んできた。ティーチャさんは劇団役者、サッチィーさんはコミックバンドのボーカルとして活動。別々に活動していた父娘を結びつけることになったのは、サッチィーさんのバンドライブだった。今から12年ほど前に、ティーチャさんは、サッチィーさんのバンドライブに定期的にMCとして参加するようになり、ライブを盛り上げていた。
「その頃からですかね、ライブの中でも、二人でコントをやるようになったんですよ。それで、お客さんが盛り上がるのを肌で感じたもんですからね、気持ち良くて」
当時を振り返るティーチャさん。
「私がいた劇団は、元々、定期的にお笑いライブをやっていたもんですから、笑わせることは大好きでしたね」
その後、自然とコンビ結成という流れに行き着いたという。しかし、親子でコンビを組むということに、恥ずかしさや違和感を感じないのだろうか。
「正直、コンビを組んだ時から、不思議と親子という意識はなくなり、相方という存在になりましたね」
娘のサッチィーさんが言う。
「あと最近、私が実家に戻ってきたので、今はコンビで同居中なんです。実は、私が離婚しまして(笑)。しかも、姉も」
そのサッチィーさんの発言に、すぐさま、「親孝行な娘たちでしょう」と笑顔のティーチャさん。
さすがは、芸人。離婚を親孝行と捉えるとはなかなかできない。現在は父、母、姉、サッチィーさんの四人で一つ屋根の下に暮らし、家族全員でめいどのみやげをサポートしているという。
「いつかこの2人なら、やると思っていたわ」