荻野目洋子 (c)朝日新聞社
荻野目洋子 (c)朝日新聞社

 いよいよ2017年も年の瀬に差し掛かり、音楽特番も増えてきた。今年は世代を超える大ヒット曲が少なかったほか、安室奈美恵(40)が突然引退を表明するなど、音楽業界はいまいち盛り上がりに欠けた年だった。そんななか、「第59回日本レコード大賞」で、荻野目洋子(48)が特別賞を獲得し、話題になったのが11月15日。往年の名曲「ダンシング・ヒーロー」を使用した大阪府立登美丘高校ダンス部とともに注目が集まり、荻野目は年末の音楽特番で引っ張りだこだ。

【荻野目洋子と登美丘高校ダンス部の初共演シーンはこちら】

「1985年にリリースされた荻野目のヒット作『ダンシング・ヒーロー』を取り入れた芸人・平野ノラ(39)のネタを元にして、大阪府立登美丘高校ダンス部が『第10回日本高校ダンス部選手権』で準優勝したのが8月。そして秋にかけて、荻野目の活躍など知る由もない女子高生たちが、バブル時代のボディコンファッションを誇張した衣装とキレキレのダンスを見せ、ツイッターなどSNSで大きな反響を呼びました。レコ大での特別賞は、ものすごいスピートで決定したことがうかがえますね」(スポーツ紙の芸能担当記者)

 荻野目自身も「めちゃ×2イケてるッ!ダンシングヒーローでゴイゴイスーペシャル」(10月14日放送)や「ミュージックステーション」(11月17日放送)などに相次いで出演している。それ以外にも12月13日には年末の音楽特番の風物詩である「FNS歌謡祭 第2夜」(フジテレビ系)、翌14日の「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)の音楽特番にも出る予定。リバイバルを受けて、リミックス版なども発売され、音楽チャートでも上位となっている。

「荻野目自身も久しぶりに浴びた脚光にノリノリで、年末まで話題の日を絶やすまいとツイッターやブログなどで、常にこの話題を振りまいています。大阪府立登美丘高校ダンス部との共演が多いですが、荻野目だけが普通の格好で往年の振り付けのまま出ているので、キッチュな格好をしてお笑いネタを取り入れた女子高生とのギャップがまた笑えますね。今年はこれといった作品がなかったので、年末にやっと世間を巻き込んだネタができた印象。若い子たちは、デジタル化の影響もあってかつて流行した曲でも、最近のヒット曲のように新鮮に感じます。2000年代初頭に人気のあったORANGE RANGEも今、女子高生の間で人気が出ているんです。きっかけさえあれば、こうして往年の名曲が復活することが今後、増えてきそうです」(音楽レーベルの関係者)

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