■売上高別5億円未満が8割以上

 1,700社の売上高(2016年度)の内訳は、1億円未満が777社(構成比45.7%)と半数近くを占めた。

 次いで、1億~5億円未満が619社(同36.4%)、5億~10億円未満が118社(同6.9%)。売上高10億円未満は1,514社(同89.0%)と、中小・零細規模の業者が全体の約9割
を占めた。一方、50億~100億円未満は23社(同1.3%)、100億円以上は34社(同2.0%)にとどまる。売上高100億円以上の34社の売上高合計は1兆9,518億1,300万円で、旅行業界全体の74.3%を占め、寡占化が進みつつある。

■売上別損益10億円未満の23%が「赤字」

 2016年度の売上高、利益が判明した972社をみると、売上高が1億円未満の377社のうち、「赤字」が87社(構成比23.0%)で、約4社に1社が赤字だった。

 一方、50~100億円未満の21社では、「赤字」は1社(同4.7%)、100億円以上の32社では3社(同9.3%)。50億円以上の53社では、「赤字」は4社(同7.5%)にとどまった。

 10億円未満の812社では「赤字」が147社(同18.1%)と約2割に達しており、規模格差が損益に影響している。

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