私はついに、希望を見出すことができたのです。それからというもの、副業で稼ぐことが楽しくなりました。給料と同じぐらい稼げるようになると、会社を辞めることも考えるようになります。もちろん、不安はありました。

 「失敗したらどうしよう」「収入が減るかもしれない」。そのような恐怖と、今を変えたいという思いが交錯し、私は悩み続けました。そして気づいた自分の弱さ。「変わるなら今しかない」。私はそう決断して、逃げるのをやめました。

 ここで諦めれば、私は自分を呪ってしまいます。そうなったら、もう、立ち直ることはできません。一生、負け犬のまま過ごすことになります。私は強い決意とともに会社に辞表を提出し、独立することにしたのです。

 独立後も順風満帆に年収1億円を達成できたわけではありません。小さなチャレンジを繰り返し、財布(収入源)を一つずつ増やして、30代になって年収1億円に到達することができました。

 今、会社にいる日々に何の希望も見出せない人は、一度きりの人生、本当に自分が求めることを見つめ直して、勇気をもって前向きに生きて行って欲しいと思います。(取材・構成/ライター・山中勇樹)