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人間関係で“我慢”はNG 脱するポイントを元自衛隊メンタル教官が解説

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【図1】 我慢は3倍のエネルギーを消費する

【図1】 我慢は3倍のエネルギーを消費する

【図2】 「自信低下→疲れの増大→自信低下…」という悪循環のメカニズム

【図2】 「自信低下→疲れの増大→自信低下…」という悪循環のメカニズム

 ただでさえ疲れやすい毎日なのに、そこに対人トラブルが加わると、私たちはさらに疲弊してしまいます。「人間関係さえスムーズにいけば、もう少しラクに生きられるのに」。そう思っている人も少なくないのでは。

 なぜ人間関係に疲れるのか? 疲れないようにする方法はないのか?

 長年自衛隊メンタル教官として、また現在は“予約の取れない人気カウンセラー”として活躍し、最近『人間関係の疲れをとる技術』(朝日新書)を刊行した下園壮太さんに話を聞きました。

*  *  *
■人間関係に疲れるのは「我慢するから」

 対人トラブルが発生したとき、私たちの多くがやるのが「我慢」。そして、「忘れてしまうこと」です。これらは、決して悪い方法ではありません。日本人は和を尊重する文化を持ち、「自分だけ我慢をする」ことに慣れていますし、多くの人にとってなじみのあるスキルといえます。

 ところが、対人トラブルの対処を「我慢」だけに頼ると、デメリットが大きくなります。「我慢」の何が悪いのか、事例を使って説明しましょう。

【我慢のデメリット1】 エネルギーを消耗する

 まず、「我慢をする」ということは、通常の3倍の感情エネルギーを消費します。

 例えば、「会議のための資料をコピーして」と上司に指示されたとしましょう。明日までに仕上げる企画書で忙しいあなたは、「本来は後輩がやるべきはずだ」と思いつつ、しぶしぶコピーにとりかかります。

 この時、コピーの作業に「イライラ」という感情が乗るので、本来の作業よりも負担感が「1」プラスされると考えてください。

 でも、「ここで不満を言っても仕方がない」と、そのイライラをぐっと「我慢」して、コピー作業を行いました。イライラと同じだけの力でそれを抑えるので、負担感がまた「1」プラスされます。

 しかも作業が終わっても、イライラと我慢の押し合いはかなり長くまで続いてしまう。この継続による負担感を「1」と考えます。


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