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本が苦手… それ「難読症」かも 原因と解決法は?

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加藤俊徳医師

加藤俊徳医師

『脳を強化する読書術』(朝日新聞出版)の著者で、「脳の学校」代表でもある加藤俊徳医師(医学博士)は、子供の頃、まともに本が読めなかったといいます。実は加藤医師は「難読症」という学習障害だったのです。しかし、「なんとか本が読めるようになりたい」とあらゆる工夫を試し、難読症を克服してきました。そんな加藤医師に、読書嫌いの原因と解決法を紹介してもらいました。

*  *  *
 本を読むことに慣れている方は、文章を読むとそれが脳の中で音として流れてきます。この内なる声を「内言語(ないげんご)」と言います。反対に、声に出して音にすることは、「外言語(がいげんご)」といいます。

 内言語が育たず、本を読む時にアタマの中で音が鳴らないと、本を読むことが確実に嫌いになります。

 私の場合、「音読」、つまり「外言語」にすることがとても苦手だっただけでなく、内言語も響くことはありませんでした。ですから、文章を読み進めることが困難で、読もうとすると、しゃっくりが起こる感覚になり言葉が詰まるのです。自分の「内言語」が弱いことにようやく気がついたのは、30歳を過ぎていよいよ脳科学の道が開けてきたときでした。

 上手に読書ができる人というのは、「アタマの中の音(内言語)を上手に聞くことができる人」とも言えます。

 内言語を強化するには、「好きな詩を暗唱する」という方法が効果的です。短くて、元気が出るような詩を選んで暗記し、文字をアタマの中に定着させるのです。脳トレになる読書法はいろいろありますが、あまり読書が好きでない、得意でないと感じている方にまずおすすめしたいのは、暗唱です。

 暗唱には黙読と音読がありますが、音読は運動系の脳回路も使用するため、声に出して暗唱する場合、記憶系だけでなく運動系や聴覚系といった複数の脳回路を使用するため、認知症予防にもなります。読書の得意な方でも、試してみる価値があるでしょう。

 他にも、「なりきり音読」や「暗闇での語り」「聞いてから読書」など、言葉好きの脳を作るための工夫はいくつもあります。本が嫌いとすぐに諦めないで、自分に合った本好きな脳を手に入れましょう。


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