柴崎じゃない!“鬼門スペインリーグ”で通用するのは「あの選手」 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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柴崎じゃない!“鬼門スペインリーグ”で通用するのは「あの選手」

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C・ロナウド(左)と競り合う昌子(右)(写真:Getty Images)

C・ロナウド(左)と競り合う昌子(右)(写真:Getty Images)

 大会ブロンズボールを受賞したMF柴崎岳は、マドリーを最も苦しめた選手だろう。

 しかし例えば柴崎がリーガ挑戦するとして、ポジション適性がはっきりしない。ボランチとしては肉体的に弱く、技量が高いだけにパスを狙いすぎる。トップ下、もしくは攻撃的MFとしてはマドリー戦のようにパーソナリティを出せたらベストだが・・・。現状では、リーガ1部で定位置をつかむのは難しい。

 リーガで通用する可能性が高いのは、DF昌子源、FW金崎夢生の2人か。

 昌子は大会の中で確実に成長。マドリー戦は世界のトップFWを相手に、ほぼ一度も間合いで負けなかった。後半、柴崎のパスを跳ね返される形でカウンターを食らった時も落ち着いて対処し、事なきを得ている。

 金崎はキープ力に優れ、セルヒオ・ラモスのファウルを誘発し、あわや退場に追い込んだ。また、カウンターに出たとき(とくに右サイド)の推進力は、他の追随を許さない。マラガのスペイン人FWサンドロ・ラミレスと、ほぼ同等のポテンシャルを持つ。

 しかし、リーガで日本人は助っ人としてプレーする。スペイン人と同じ力量では足りないのだ。

 「通用する」というのは、ジダン監督の言う通りだろう。しかし「通用」では意味がない。外国人選手は、他のチームメイトを凌駕する能力が必要なのだ。FWリオネル・メッシ(バルセロナ)やC・ロナウドのように。

 柴崎、昌子、金崎は世界の猛者と対戦を重ね、殻を破れることを証明した。彼らがさらなる変身を遂げたとき――。本当の意味で「通用する」選手になるだろう。(文=スポーツライター・小宮良之)


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