スマホゲーム「スーパーマリオラン」の画面(C)2016 Nintendo 
スマホゲーム「スーパーマリオラン」の画面(C)2016 Nintendo 

 マリオが、iPhoneやiPadスマートフォンの上を駆けめぐる――iOS向けゲーム「スーパーマリオラン」が12月15日、全世界151カ国で公開される。マリオがスマートフォンゲームに登場するのはこれが初となる。

 「スーパーマリオラン」は、16年9月7日に米サンフランシスコで開かれたアップル新製品発表会の目玉の1つとなっていたが、それから3月、満を持して世に出た格好だ。アプリを配信するアップルストアでは、「スーパーマリオラン」の配信日時をユーザーに伝える「通知予約」を実施しており、この数だけで2000万を既に突破。公開前までに9000件以上もの「マリオ」に偽装したアプリがAndroid向けに出回っており、世界的な関心の高さがうかがえる。

 「マリオ」といえば、左から右に向かって進む横スクロールアクションゲームをイメージする人も多いだろうが、「スーパーマリオラン」もこの“昔ながら”の様式にのっとっている。だが、iPhoneには十字キーもボタンもついていない。そのため、このゲームではマリオが右に向かって自動的に動いていく様子を、プレーヤーがジャンプの操作だけして進んでいくスタイルとなっている。ジャンプの操作は画面をタッチするだけでよく、親指を使って片手でも遊べるようになっているのが特徴だ。従来のマリオにも「強制スクロール」と呼ばれる、マリオより画面が優先して動くステージがあったが、今作は全てのステージがこうなっていると言えば想像しやすいかもしれない。

 「スーパーマリオラン」そのものは無料だが、これだと途中のステージまでしか遊べない。1200円を支払うことで、全6ワールド、24ステージを遊べるようになる。ステージを攻略していく「ワールドツアー」のほか、他のプレーヤーと対戦できる「キノピオラリー」や、自分だけの王国を作れる「王国づくり」が搭載されている。

 任天堂によると、Android向け「スーパーマリオラン」の開発も進めているという。こちらは公開時期は未定となっているが、スマホでマリオで当たり前に対戦する日も近いかもしれない。(ライター・河嶌太郎)