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龜石太夏匡さんが伊勢谷友介さんと始めた「リバースプロジェクト」の本気度

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龜石太夏匡(かめいし・たかまさ)/脚本家、映画プロデューサー、「株式会社リバースプロジェクト」代表取締役社長。大学入学後、脚本を書きながら、俳優修業を開始。大学3年生の時、2人の兄が起業したアパレルビジネス「パイド・パイパー」に参加し20代後半までその仕事に携わる。その後、伊勢谷友介と出会い、2003年公開の映画「カクト」(脚本・出演)をはじめ映画作りに携わりつつ、株式会社リバースプロジェクトを設立した(撮影/植田真紗美)

龜石太夏匡(かめいし・たかまさ)/脚本家、映画プロデューサー、「株式会社リバースプロジェクト」代表取締役社長。大学入学後、脚本を書きながら、俳優修業を開始。大学3年生の時、2人の兄が起業したアパレルビジネス「パイド・パイパー」に参加し20代後半までその仕事に携わる。その後、伊勢谷友介と出会い、2003年公開の映画「カクト」(脚本・出演)をはじめ映画作りに携わりつつ、株式会社リバースプロジェクトを設立した(撮影/植田真紗美)

佐藤史章(さとう・ふみあき)/トーマツベンチャーサポート株式会社にて、1年半かけて47都道府県を巡るプロジェクトを敢行。現在は東京・青山にあるインキュベーション施設のインキュベーションマネージャーや、農業ベンチャー支援、地方ベンチャー支援を担当(撮影/植田真紗美)

佐藤史章(さとう・ふみあき)/トーマツベンチャーサポート株式会社にて、1年半かけて47都道府県を巡るプロジェクトを敢行。現在は東京・青山にあるインキュベーション施設のインキュベーションマネージャーや、農業ベンチャー支援、地方ベンチャー支援を担当(撮影/植田真紗美)

 龜石太夏匡(かめいしたかまさ)さん。そして伊勢谷友介さん。2人の映画人が本気で“伝えたいテーマ”を考えた結果地球と人類の未来を考えるプロジェクトが生まれた。数々の企業とのコラボも果たす「リバースプロジェクト」とは。『イノベーションファームって、なんだ?!』(朝日新聞出版)に掲載された、龜石さんと、トーマツベンチャーサポートの佐藤史章さんの対談を特別に公開する。

*  *  *
龜石:大学生の時に兄がアパレルのセレクトショップを始めることになり、僕もそれを手伝っていたんです。そのビジネスは急成長して、僕も高級マンションに住み、車はポルシェという生活を手に入れました。でも漠然と「このままでいいのか……」という想いを抱いていました。

 その頃に出会ったのが僕らの店にお客として来ていた伊勢谷友介でした。実は、僕は映画の脚本家になりたいという夢があって、伊勢谷は映画監督になりたかった。だからすぐに意気投合して一緒に映画を作ろうということになったんです。僕は結局そのためにアパレルの仕事を辞めました。車を売却し家賃の安いマンションに引っ越して、映画を作ることに集中したんです。

佐藤:一度ビジネスで成功を収めた人間として、そこから離れることへの不安はなかったですか。

龜石:それはありませんでしたね。生活のためにバイトしながら、寝る時間もないような苦労をして、やっと映画が完成したときは大きな達成感がありました。同時に、資金面での苦労など甘くない現実もつきつけられましたが、「さあ、じゃあ、次はどうする?」という気持ちの方が大きかった。

佐藤:安定した場所を抜け出し、苦労や課題を次の目標に変えていける。その感覚に、イノベーターたる所以を感じます。

龜石:そうなのかもしれないですね(笑)。映画というのは、例えば過去の出来事を題材にしたとしても、結局それは未来へのメッセージになると思うんです。どんなメッセージを残したいかと考えたときに行き着くテーマは社会問題――自分たちの生き方や、地球の環境という話なのではないかと思ったんです。

 ただそこで僕らには一つの疑問も生まれました。いくら時間と予算をかけてメッセージを伝える映画を作っても、観てくれた人は1週間もすれば忘れてしまうかもしれないと。だからもっと継続的に発信できる機能を持ちたいと思いました。そこから生まれたのがリバースプロジェクトです。「人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?」という、人間ならば無視できないテーマを掲げて実際に行動する組織としてスタートしたんです。

佐藤:映画のテーマとして話していたことをリアルで形にしようとしたんですね。

龜石:はい。僕はこのリバースプロジェクトを形作るのにまず3年という時間軸を持ちました。1年目は僕らが掲げるその理念がどんなものなのかを可視化する年にしよう。そして2年目で少しずつ社会と関わり、3年目で本格的にスタートしようと。


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