さらに「ハリウッドでトムと共演するにはどうすればいい?」という質問に対しては「ハードワークな方がいいですね。私は1週間働きづめです。休みはありません。働くのが好きなんです。なので、一緒に働くのは男性であれ女性であれ、私と同じように情熱をもってすべてを注いでくれる方を求めています」と、かなりハードワークな一面をのぞかせた。また「私にとって映画はただの仕事ではありません。やらなくたっていいんです。でも4歳の時からこれが好きで好きでしょうがない情熱に駆られて、ここまできています」と、映画に対する並々ならぬ情熱を語った。

 会見の後半には、ゲストとして「ラストサムライ」でトムと共演した俳優の池松壮亮が登場した。ズウィック監督は「ラストサムライ」での池松とトムのシーンについて「日没をバックにトムが(池松に)『さようなら』を告げるシーンで、どんなベテランでも非常に難しいシーンを彼(池松)は演じなければならなかった。それが1テイク目から完璧だった」と振り返った。また、トムがこのシーンについて「しかも直前にその場面のシナリオを書いたんです。私は日本語を習わなければならなかったんです」と話し、池松に「覚えてる?」とたずねると、当時はまだ子役だった池松は「覚えてないです(笑い)」と正直に告白。しかし、13年ぶりの再会に池松は「僕もあの頃は俳優になると思っていなかったので、お二人に出会うことで僕の人生が変わりました」と語った。

 映画は11月11日から全国で公開される。