野球、サッカーといった人気スポーツの内訳を比較してみると、日本のプロ野球に関してはスポナビライブが圧倒している。巨人と広島の主催試合はサービスに含まれていないが、その他10球団の試合はほぼ視聴できる。

 国内サッカーは、DAZNがJリーグ(2017年から)、スポナビライブはなでしこリーグを配信。海外サッカーはスペインのリーガ・エスパニョーラとイングランドのプレミアリーグという特に日本で人気の高い2つのリーグを観られるのがスポナビライブ。対するDAZNはドイツのブンデスリーガとイタリアのセリエAを筆頭に、フランス、スコットランド、ポルトガル、ロシア、ベルギーなど、欧州と南米の多くのリーグを視聴することができる。ただし、セリエAでは本田圭佑所属のミラン、長友佑都所属のインテルの試合についてはライブ配信がないというところはマイナスポイントか。サッカーファンは、人気リーグを見たいならスポナビライブ、とにかくいろいろな国のリーグを見たいという人にはDAZNがおすすめだ。

 そのほかの競技を見ると、スポナビライブは9月22日に開幕したバスケットボールの新リーグ、B.LEAGUEを全試合配信する。対するDAZNも、リオデジャネイロ五輪で水谷隼選手らの活躍で注目を浴びている卓球の世界選手権が配信予定に含まれており、野球やサッカーに限らずスポーツ全般が好きな人にとっては、どちらも魅力的なコンテンツがそろっている。

 結局のところ、どちらを選ぶべきか、どちらが優れているのかは判断できない。ユーザーそれぞれが好みで決めることだ。ただ、スポナビライブに関してはやはり月額3000円という設定がどうしても気になる。3000円を費やしてまで……というスポーツファンがどれだけいるだろうか。ソフトバンク以外のユーザーをどう獲得するかが、双方の今後を左右しそうだ。(文・嶋中貴史)