「決勝も内容的には五分五分で、勝てる試合だったので、金メダルをとれなかったことが悔しいです。やっぱりずっと1番でなければ意味がないと思っていたので、2番は悔しいですけど、自分の持てる技とか、指導してくれた先生方があっての表彰台だと思うので。素直に銀メダルには感謝して、次のステップに向かいたいと思います」

 だが、この悔しい思いはすでに次への糧になっているようだ。東京五輪に向けての思いを、樋口はこう話した。

「銀メダルを見て悔しさを思い出して、次の東京では一番いいメダルをとりたいと思います」

 4年後の雪辱を誓った樋口の、今後の活躍にも期待したい。(文・横田 泉)