このゲームを取れば勝利という4ゲーム目、ここでも途中、競り合う場面があったが、最後まで攻撃の手を緩めない伊藤の強打が決まり、またも5連続ポイント。ゲームカウント、3-1で終了した。

 シングルス2本、ダブルス1本を連取しストレート勝ちした日本。試合を振り返って福原は、しっかり対策して臨めた点を勝因に挙げ、「五輪では何が起こるかわからない。気を抜かず一戦一戦、いい雰囲気作りをしていきたい」と語っている。

 一方、石川は、やや出足が苦しかったことを認めたうえで、「焦らず自分のプレーを心がけた。ラリーがうまい相手だったが、3球目攻撃などがうまくいった。五輪ではどの相手も強いので挑戦者として戦いたい」とコメント。そして、弱冠15歳で五輪初出場の伊藤は、1回戦と同じ落ち着いた様子で、「昨日も今日も、いい試合ができた。最後のほうにミスが出たのは反省点。たくさんの応援で自分の気持ちも盛り上がって、五輪はすごく楽しい」と語った。

 ベスト4に進出した日本は、日本時間15日の午前7時30分から強豪ドイツと対戦する。中国から国籍を移した、サウスポーのハン・インやパワーがあるペトリサ・ソルヤなど手ごわい相手がいる。厳しい戦いも予想されるが、日本は前回ロンドン五輪の銀メダルに続くメダル獲得を狙う。(文・高樹ミナ)