がん闘病中の陶芸作家が作る“笑い猫”にほっこり…かわいいと話題 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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がん闘病中の陶芸作家が作る“笑い猫”にほっこり…かわいいと話題

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卯尾田さんが制作した作品

卯尾田さんが制作した作品

自作を手にする卯尾田英子さん

自作を手にする卯尾田英子さん

魚を抱えたガキ大将風の猫

魚を抱えたガキ大将風の猫

 SNS上で、ある陶芸作品が目に留まった。猫をテーマに創作を続ける富山市八尾町在住の卯尾田英子さんの作。がん闘病中で、秋に予定していた個展の開催を早めたとのことだ。「余命2、3カ月」と言われてから無心で仕上げた猫は、厳しい病状に反して笑い顔ばかり。その心境とは?
 
 卯尾田さんが陶芸を始めたのは40代半ばのころ。当時は千葉県在住で、25年ほど前になる。子育てにひと区切り付き、「何でも好きなことをしていいよ」という夫の勧めに従ってのことだ。最初は器などを中心に取り組んでいたが、親友への贈り物として猫を作ったら好評を得た。

 その後、銀座にある猫にちなんだ作品を集めたギャラリーから声が掛かり、本格的な作家活動に入った。磁器の招き猫生産百余年の歴史がある愛知県瀬戸市で毎年行われる、「日本招き猫大賞」を選ぶ「にっぽん招き猫100人展」に出展するなど、卯尾田さんの作る猫は知名度と人気を高めていった。

 「私、犬好きの猫作家なんです」と卯尾田さん。作品は表情豊かで日常的な猫の動きをよくとらえているが、飼ったことはないらしい。技法は主に、白地に青のコントラストが映える染め付けと、成形した後で素焼きし、アクリル絵の具で彩色を施すものの2パターン。自身の年賀状用に干支と猫を組み合わせた置物なども制作してきた。

 下書きや設計図はなく、おにぎり大の粘土を手びねりで猫の姿に変えていく。「同じようなものがほしい」と言われて作っても、まったく同じにはならないのが手仕事の面白さだという。目の周りのくぼみや大きさによって、作品ごとに表情はまったく変わるのだ。

「猫をテーマにしているという意識はなくて、人間のようにキャラクターがあると思って作っています。優しい子、ちょっと悪い子、いろいろいるのが楽しいでしょ?」(卯尾田さん)

 なるほど、ワルっぽい表情や、ひと目見て怠け者だと分かるような猫がいる。かわいいだけではない。「魔よけになるから人気」という黒い猫は、りりしい顔だ。卯尾田さん、猫に合わせて着物地で首輪と座布団を作るのも楽しいらしい。


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