注目のMVPは、自身オールスター初本塁打を含む2安打を放った筒香が受賞。試合前のホームランダービーではまさかのアーチ0本に終わったが、その雪辱を果たす形で賞金300万円を獲得。「特別な試合ですし、オールスターでホームランを打ててうれしい」と笑みを浮かべた。

 また、右手中指のマメが潰れた影響で野手として出場することになった大谷翔平日本ハム)は、8回に代打で登場してサードライナー。だが、試合前に行われたホームランダービーでは、山田哲人(ヤクルト)との準決勝で軽々と6本の本塁打を放つと、柳田悠岐(ソフトバンク)との決勝では1本塁打のまま後がなくなったところから右中間、さらにバックスクリーン左へ豪快な“サヨナラ”アーチ。「(投手として)投げられなくて残念なんですけど、こういうところで盛り上げられてよかった」と見事にホームランダービー初出場初優勝を飾り、賞金50万円を手に入れた。

 第2戦は16日に横浜スタジアムで開催。先発は、全セが石田健大(DeNA)、全パが涌井秀章(ロッテ)。「勝負事ですから勝った方が気持ちいいですし、また素晴らしいゲームを見せたい」とは真中監督。見どころの多い試合とともに、第1戦と同じ大谷、筒香、山田の3人に、メヒア(西武)が出場するホームランダービーにも注目したいところ。記録的な集中豪雨で球場が冠水したことで前夜祭イベントが中止になって肩を落とした横浜のファンに、そのうっ憤を晴らす豪快なアーチを届けてもらいたい。