もしかしたら離婚したくないのかも……。清田代表はそう感じ、「Mさんとしては、今後どういう展開になるのが理想ですか?」と尋ねると、こんな答えが返ってきたそうだ。



「夫が泣きながら私に謝って、『浮気はもう二度としない、別れないでほしい』と言ってくること」

 それを聞いた彼らは、こう感じたと言う。

「Mさんの中には“悔しさ”や“満たされなさ”といった負のエネルギーが充満していて、一種の『依存症状態』に陥っているように見えました。夫に愛されたい→でも夫は気持ちを向けてくれない→ますます夫に愛されたい。このループを抜け出さない限り、次には進めないのではないか……。そんな話をしてみました」(清田代表)

 さらに、この悩み相談の最後に、彼女が言った言葉が印象的だったという。

「Mさんは『最近、気晴らしにFXとパチンコを始めたんです』と言っていて。それで確信したんです。彼女はやはり、不安と喜びをジェットコースターのように行き来する状態から抜け出せないでいるんだなと……。彼女が夫に求めているものと同じで、まさに依存症ですよね。まずは自分の状態を客観的に把握しないことには始まらないと感じ、その構造を説明しました」(佐藤広報)

 こうした悩みの本質的な部分に、彼らは約2時間、恋バナを聞くなかでたどり着いたという。もはや女性以上に、女心を深く読み解くその姿……まさに、失恋ホストの名にふさわしい。

 失恋から立ち直れないならば、彼らのことを思い出してみるのもいいかも!?

(ライター・横田 泉)