・GK―川島永嗣


・DF―右から、遠藤航(内田篤人)、吉田麻也、槙野智章、米倉恒貴(長友佑都)
・MF―右から、長谷部誠、山口蛍、香川真司(柴崎岳)
・FW―本田圭佑、岡崎慎司、武藤嘉紀(香川真司)
(※カッコ内は出場の可能性があるポジション)

 このメンバーなら、ザッケローニ監督時代のポゼッション・サッカーもできるので試合の主導権を握ることはできる。そこにハリルホジッチ監督が提唱するカウンターを仕掛けられるかどうかが課題だろう。

 アジア2次予選の対戦相手はどこも日本より格下で、自陣に引いて守ることが予想される。このため、相手ゴール前にスペースはなく、カウンターを仕掛けにくい。そこでザッケローニ監督時代に培ったポゼッションで揺さぶり、ゴールを決め、相手が攻めに出て来たら機を見てカウンターにトライする。おそらくカンボジア戦もアフガニスタン戦(9月8日、イランで開催)もそうした戦いになるだろう。そして、正念場はシリア戦(10月8日、オマーンで開催)。それまでに連勝しておくことが日本の最低条件だ。W杯予選は、アジアの盟主の座を賭けた戦いでもある。

(サッカージャーナリスト・六川亨)