とはいえ、現状では日本と韓国、オーストラリア、イランの実力が抜けている。それは海外組がいるためだ。

 9月3日に埼玉で行われる、W杯アジア2次予選のカンボジア戦では、川島永嗣や吉田麻也、長谷部誠、香川真司、岡崎慎司、本田圭佑、大迫勇也、武藤嘉紀など海外組が呼ばれるだろう。彼らが戻れば、東アジアカップのような停滞感は解消されるに違いない。それだけ海外組と国内組のレベルに違いがある。

 ただ、海外組か国内組のどちらを起用するか、微妙なのが両サイドバックだ。右膝を手術した内田篤人はどこまで回復しているのか、インテルで去就が注目される長友佑都のコンディションも気になるところ。彼らのバックアッパーには、酒井高徳と酒井宏樹がいるが、所属チームで試合に出られていない不安がある。そこで国内組に目を向けると、左DFの太田宏介は、東アジアカップに強行出場して、右大腿を傷めてしまった。ただ、なんとか右DFは遠藤航が使えるメドが立ったといえるだろう。

 一方、ボランチでは、山口蛍が東アジアカップでレギュラー候補にふさわしいプレーをみせたほか、武藤雄樹もコンスタントに攻撃陣をリードしたことも明るい材料だ。

 こうした点を踏まえて、現時点でのスタメンを予想してみよう。

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