アインシュタインもびっくり! 懐かしの「水飲み鳥」はなぜ水を飲むのか (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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アインシュタインもびっくり! 懐かしの「水飲み鳥」はなぜ水を飲むのか

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懐かしの水飲み鳥。変わらぬ姿に今も癒やされる

懐かしの水飲み鳥。変わらぬ姿に今も癒やされる

くちばしをぬらすと、延々と動き続ける水飲み鳥

くちばしをぬらすと、延々と動き続ける水飲み鳥

 いったいどういう仕組みで水を飲むのだろうか。現存するいくつかの資料によると、熱力学の法則に基づいて作られたとある。

 温度の高い方から低い方に流れるという熱の性質を利用しており、フェルトに覆われた顔のくちばしの部分を水につけると、フェルトの熱が蒸発して、頭部が冷える。これにより、腹部の液体が蒸気の体積が小さくなった頭部に上がっていき、重くなった頭が下がってグラスの水を飲む。その瞬間、腹部の暖かい蒸気が頭部に入って液体が腹部に流れ落ち、鳥が頭を持ち上げるのだ。

 要するに、鳥の中の液体が熱の力によって頭とお腹を行ったり来たりすることで水を飲む、という仕組みで、理論上、くちばしをぬらすコップの中の水を絶やさなければ鳥は動き続ける。科学の不思議を体現する鳥は、かの有名な理論物理学者、アインシュタインをも驚かせたという。

 おもちゃのインターネット販売を行うスターキッズは、かつて日本製の水飲み鳥を取り扱っていたが、生産者の高齢化により、07年ごろに販売を終了。現在は、中国製の水飲み鳥を扱っている。同社のサイトでは「平和鳥の育て方」として鳥のメンテナンスも説明している。「鳥がうまく動かないが、どうすればよいのか」といった問い合わせがけっこう寄せられるそうで、担当者は、「胴体と足をつなぐ金具の位置を調節すると、スムーズに動くようになる」と教えてくれた。

 かつて日本で全盛を誇った水飲み鳥が、海を渡って中国で生産されているというのは、なんとも不思議な話だが、延々と水を飲み続ける鳥の姿を見ていると、癒やされるのもまた事実だ。

(ライター・南文枝)


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