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やりたい放題? “異色”すぎる!富士そばの「限定メニュー」

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話題の「ポテそば」の夏バージョン。冷たい「ポテそば」はまた斬新なおいしさを提供してくれる?(提供:ダイタングループ)

話題の「ポテそば」の夏バージョン。冷たい「ポテそば」はまた斬新なおいしさを提供してくれる?(提供:ダイタングループ)

別ブランド『つけ蕎麦たったん』でしか味わえない「トムヤムつけそば」。特にタイ料理好きは必食!(提供:ダイタングループ)

別ブランド『つけ蕎麦たったん』でしか味わえない「トムヤムつけそば」。特にタイ料理好きは必食!(提供:ダイタングループ)

 飲食店チェーンと言えば、どの店に行っても同じメニューがある事に意義があり、一方で近年はその店にしかない「店舗限定メニュー」を出して集客へとつなげている例もある。ただ、それは、ほんの一部の店舗でしか導入されていない事が多い。しかし、関東を中心に展開する立ち食いそば屋チェーンの『名代富士そば』は、「店舗限定メニュー」を取り扱っている店舗が多く、しかもそのメニューの個性が強い。近年では「ポテそば」がネットを中心に話題を呼んだが、それはまだほんの一部。奥深き『名代富士そば』の「店舗限定メニュー」をご紹介しよう。

● 冷やしポテそば(渋谷下田ビル店/460円)

 ここ最近の「店舗限定メニュー」の筆頭と言えば、あたたかいつゆのそばにフライドポテトをのせた「ポテそば」である。これは大阪で話題になった同様のそばをモチーフに開発したものだ。意外なウマさで大ヒットしているが、これで終わらないのが『名代富士そば』の持つ「店舗限定メニュー」の開発力。なんと夏バージョンの冷やしも生み出した。この夏の渋谷の“名物料理”になるかも?

● 埼玉名物!肉汁うどん(浦和仲町店/450円)

 「そば屋なのにうどん?!」と思う方もいるかもしれないが、『名代富士そば』はそばを基本としながらも、うどんも選択する事が可能で、なかにはうどんを主軸としたメニューも少なからず存在する。

 そのなかでもこの肉汁うどんは、近年埼玉の名物として注目を集めている、埼玉・浦和の店舗限定メニューだ。店長が埼玉出身でご当地グルメとしてふるさとの味を再現?と思いきや、「店長がテレビをみて開発してみた」とわりとあっさりとした理由だった。

● 和風ドライカレー(阿佐ヶ谷店・荻窪南口店ほか/470円)

 そば屋のカレーはうまい。そば通がよく語る言葉であり、ご多分に漏れず『名代富士そば』にもカレーは定番メニューとして存在し、実際にうまい。しかし、ドライカレーは他のそば屋では食べられない異色の存在である。当初はドライカレーをそばとうどんにかけて販売する予定だったが、残念ながら、さほど売れなかったそうだ。そこで、ライスに乗せた方がおいしいということで、商品化が実現した。というより、「まずはライスに乗せるでしょう?」と突っ込みを入れたくなるが、そこはあくまでそば屋のプライドであろうか。

● トムヤムつけそば(つけ蕎麦たったん渋谷並木橋本店/780円)

 「富士そば通」であればご存じだろうが、同店舗を展開するダイタングループは、別ブランドのつけそば専門店『つけ蕎麦たったん』を展開している。「体によいそばをつくろう」と製麺所とコラボレーションし、ポリフェノール(ルチン)が通常のそばより多く含まれる「韃靼そば粉」を使った麺を独自に開発した。つけ汁も枕崎産の削り節や日高産昆布、小豆島産の醤油を用いるこだわりよう。店内も女性が気軽に入れるようスタイリッシュな空間になっている。

 もちろん、ここでも富士そばの商品開発力は健在で、そば屋の常識にとらわれないクリエイティブなメニューを多数開発している。その代表が2015年5月から販売開始したのが、「トムヤムつけそば」だ。酸味と辛みが一体となったスープと、パクチーがたっぷりのった麺は、そばの常識を超えた個性的な味を醸し出す。好きな人にはたまらない一品だ。

 こうした自由な商品展開の背景には、各店舗で顧客満足を高めるために日々オリジナルメニューを開発しようと試行錯誤している事に加えて、丹道夫社長が「そこそこであればメニューに採用」という、店舗の裁量が大きい自由度の高い経営手法が影響している。

 だが、そのために、メニューに加わらなかった、または一度はメニュー化するもお蔵入りになったメニューが数多く存在し、その数は100を越えるという……そのメニューもまた非常に個性的で、なかにはメニュー化すれば人気が出る可能性を秘めたものもある。そのなかから「店舗限定メニュー」に“昇格”するメニューも……。いわば、「ダイヤモンドの原石」はゴロゴロ転がっている。その原石たちは機会を改めて紹介したい。

(ライター・種藤潤)


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