「あなたは普段良い睡眠が取れていると感じていますか?」睡眠と寝起きに関する実態調査委員会調べ
「あなたは普段良い睡眠が取れていると感じていますか?」睡眠と寝起きに関する実態調査委員会調べ

 睡眠に費やす時間は、人生の約3分の1から4分の1ともいわれている。例えば、人生80年とすると、20年から25年分は眠りに割いているという計算になるのだ。

 そんな生活と切っても切り離せない「睡眠」だが、「良い睡眠」をとり、「スッキリとした目覚め」を得ている人は、果たしてどれくらいいるのだろうか?

 睡眠と寝起きに関する実態調査委員会は、睡眠の実態を明らかにするため、20代~50代の男女合わせて500人を対象に「睡眠と寝起き」についてのインターネット調査を実施。驚きの実態が明らかになった。

 最初に「あなたは普段良い睡眠が取れていると感じていますか?」と尋ねたところ、「やや当てはまる」が35.5%で最も多く、「少し当てはまる」と「まったく当てはまらない」が共に29.8%で続いた。ただ、「とても当てはまる」「やや当てはまる」「少し当てはまる」を合計すると7割を超えることから、大半の人が「良い睡眠」がとれていると感じているようだ。

 ところが、次の「あなたの睡眠についての悩みはなんですか?」という設問に対し、48.1%の人が「寝起きがだるい」と回答。「寝起きの目覚めが悪い」を選んだ人も36.4%に登ることから、寝起きに不満に感じている人が多いと考えられる。つまり、70%の人が「良い睡眠」自体はとれていると感じながらも、90%の人は「寝起き」はあまりよくないと感じている、という“矛盾”を抱えていることがわかったのだ。

 寝起きが悪いと感じている理由については、「一度起きてもすぐまた眠くなる」「ぼーっとした感じで、起きづらく、何もする気力がわかない」といった、“スッキリとした目覚め”を得られていないという意見や、「目はあくが、体が重たく、めまいがするときがある」「途中で身体が痛くなって眠りが浅くなっていたのだと思う」といった“体の重さや痛みを感じている”という意見が見られた。

 また「途中で目が覚める」「眠りが浅い気がする」といった回答も多く見られことから、多くの人が、「寝起きが悪い」原因が実は睡眠の質にあることに気付かぬまま寝起きの不調を感じている、と考えられるのだ。

 では、「寝起きの悪さ」を改善するために試みていることはあるのだろうか?

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