何かと便利なスマートフォンアプリ。最近では育児に便利な「子育てアプリ」も多数登場している。子育てにもデジタル時代が到来しているのだ。

 子育てアプリでオーソドックスなものと言えば、授乳時間やオムツの時間を記録するもの。androidアプリ「授乳時計」はそのひとつで、授乳を開始やおむつ交換のタイミングでボタンをタップするだけで簡単に記録することができる。それぞれのタイミングは一覧として表示されるので、これをみればだいたい次にいつ泣くかが予想でき、家事や外出の計画が立てやすくなる。

 また寝ている時でも安心して離れることができないのが赤ちゃん。そんな時には、離れた場所からでも様子が分かる「BabySight」が便利。これはiPhoneとiPod touch用の、動画・音声付きベビーモニター。自宅にマックとウェブカメラがあれば、撮影した動画をiPhoneやiPod touchに送ることができ、手元でいつでも赤ちゃんの様子を確認することができるのだ。これなら安心して家事を済ませたり、休憩をとったりすることができそうだ。

 外出時に役立つのがiPhoneアプリ「ミルパス」。このアプリには「授乳室検索」機能では、全国各地の授乳室を検索することができる。全国3500カ所の施設をカバーしており、設備や営業時間も掲載しているので、事前にチェックしておけば安心して外出できる。

 また赤ちゃんが少し大きくなってくると、スマホは格好のおもちゃになる。絵本読み聞かせアプリや、リズムゲームなどはぐずったときの救世主だ。一方で気になるのは、スマホで遊ばせている最中に、勝手に別の機能を使ってしまうという点。赤ちゃんが知らない間に電話をかけたり、ネットに接続していた、なんて経験がある人も多いのでは。

 そんな時に便利なのがandroidアプリ「あんしんキッズロック」。指定したアプリのみを表示することのできるホームアプリで、ロックすれば「戻る」キーや「HOME」キーを押しても別の画面に進むことがない。使用時間を制限するタイマーもあるので、使い過ぎ防止もできる優れものだ。もちろん、ロックを解除すればもとの画面に戻ることができる。

 また、子どもが成長するにつれて増える、着られなくなった服を活用できるアプリもある。iPhone、android両方で展開している「ママモール」だ。ブランド子供服の売買ができるアプリで、商品を写真で撮影するだけで簡単に出品することができる。また購入する際もサイズやブランドを絞って検索することができるので、商品を見つけやすいのが特徴だ。

 さらにこれまであったアプリも、子育てで改めて利便性に気付くことも。例えば無料通話アプリLINEのビデオ通話機能だ。実家が遠方にある場合、これがあれば簡単に孫の顔を両親に見せることができる。写真や動画も送ることができるので、子どもの成長を見せるのには打ってつけのアプリだ。

 このほかにも予防接種の予定が分かるアプリや、子どものしつけ用に鬼から電話がかかってくるアプリなど、便利な子育てアプリが続々登場している。なかには恋愛シミュレーションゲームで「息抜きをしながら、ときめきも思い出している」なんていう声も。こうしたデジタルツールを使いこなせば、子育てもより楽しく、効率的にできるようになるかもしれない。