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ここに、あそこにGマーク。よいデザインが豊かな社会をつくり出す時代

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完全分離型二世帯・三世代住宅の『GENIUS GATE(ジニアス ゲート)』

完全分離型二世帯・三世代住宅の『GENIUS GATE(ジニアス ゲート)』

 ボールペンや、スポンジたわしなど日常づかいの製品に時々見つける赤丸の中に白いGの印。いまや見慣れたマークになってきた。
このGマークは、公益財団法人日本デザイン振興会が毎年主催するデザインの推奨制度で「グッドデザイン」と選定されたものにだけ、つけることが許される。
 1957年、通商産業省(現経済産業省)によってスタートしたこの制度ももう半世紀以上になり、Gマークの認知率は88%というから、その歴史と役割を感じさせる。

 デザインというと、立体や平面などを美しく、また機能的な要素を用いて表現した世界をイメージするが、このグッドデザインはその範疇にとどまらない。創設当初の課題「産業へのデザインの導入」から、時代の流れにより、現在はデザインという思考、方法論を有形無形問わない、サービスやコミュニケーション、研究開発などの分野にも導入し、暮らしや社会を豊かにしていくという、スケールを拡大した実践になっている。

 2013年の受賞は、3400件の審査対象数の中から1212件となった。
 例えば、ロケットの打上を「日常の出来事」のようにし「宇宙への敷居を下げる(JAXA)」という観点からの取りくみが評価された、高性能と低コストの両立を目指す新時代の固体燃料ロケット「イプシロン」(東京都・独立行政法人宇宙航空研究開発機構 )。
 他には、震災後、私たちが目指す持続可能な暮らし方は何かを見つけていくために、自然と共生してきた経験をもつ90代に焦点をあてたヒアリングを生かす「「持続可能なライフスタイルデザイン手法『90歳ヒアリングを生かした街づくり:90歳ヒアリングについて』」(宮城県・NPOサステナブルソリューションズ)など、視点が興味深い。

 また、本年度グッドデザイン賞受賞対象の中から、未来を示唆するデザイン100件を「グッドデザイン・ベスト100」として選定している。そのひとつに、家族と社会をつなぐ住宅の在り方を提案した「完全分離型二世帯・三世代住宅」の『GENIUS GATE(ジニアス ゲート)』がある。これはミサワホーム株式会社の新商品で、同社は24年連続でグッドデザイン賞受賞を果たし、今回も11点同時受賞となっている。豊かな社会を育むという理念のもと、時代の流れとグッドデザインの方向性を明確につかみ、開発に取り組み続けている証しといえるだろう。

 なお、2013年10月30日(水)~ 11月4日(月)に東京ミッドタウン内で開催される「グッドデザインエキシビション2013」では、今年度の受賞作品が紹介される。会期中のイベントとしてグッドデザイン・ベスト100を手がけたデザイナーの公開プレゼンテーションなどもある。さらに、今後の予定としては11月7日(木)には大賞や金賞など特別賞が発表される予定だ。


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