ニホンイシガメ 写真提供:日本自然保護協会
ニホンイシガメ 写真提供:日本自然保護協会
ミシシッピアカミミガメ 写真提供:日本自然保護協会
ミシシッピアカミミガメ 写真提供:日本自然保護協会
カミツキガメ 写真提供:日本自然保護協会
カミツキガメ 写真提供:日本自然保護協会
ワニガメ 写真提供:日本自然保護協会
ワニガメ 写真提供:日本自然保護協会

 8月も中旬にさしかかり、お盆休みが明けると夏休みも後半戦。「宿題がまだ残っているよー!」と苦戦するのはこれから。
 特に、大変なのが、テーマ選びも、準備にも手間がかかる自由研究。そんな自由研究にぴったりの課題を毎年提供してくれるのが、公益財団法人 日本自然保護協会(以下 NACS-J)が主催する「日本の自然しらべ」だ。

 この「自然しらべ」は日本全国から参加者を募り、身近な自然環境をしらべ、それを集計することで、その時点での各地の自然の状態や、日本全国の生物の分布がわかるという仕組みになっている。

 川や里山、セミやチョウなど毎年異なったテーマを決め、普段は注意深く観察することがなかった「身近な生きもの」や「自然環境」に注意をむけることで、自然の仕組み、多様性に参加者が気がつくようになることを目的としているので、子どもの自由研究にはうってつけのとりくみだ。

 今年のテーマは「カメ」。2003年にもやはり「カメ」をテーマに「自然しらべ」が行われたが、このとき調査対象になった、5,966頭のカメのうち、なんと3,708頭がミシシッピアカガメ(通称ミドリガメ)だった。

 2003年にNACS-Jがまとめた結果レポートには「日本でいちばんふつうに見られたカメは、外国から来たカメでした」とあるが、カメはすでに10年前から”外国勢有利”だったわけだ。今回はこの状況がどのように変化しているのかは興味深いところである。

 ちなみに、本来、カメは北海道には自然分布していない。しかし、前回調査では北海道にも外来種のカメがはすみついていることが確認されている。さらに、外国産のカメの中には、危険なカミツキガメやワニガメも見つかっている。「どうしてこんなに外国のカメがいるのか?」などの疑問が浮かぶが、その原因を考察してみるのもよいのではないだろうか。

 調査対象のカメは、川や池のカメ。調査の方法や報告の仕方を解説したマニュアルには、カメの種類を判別する方法なども書かれており、読むだけでも楽しい。また、調査をどのように自由研究に活用するかのヒントが紹介されたサイトも用意されている。

 さあ、さっそく親子で「カメさがし」に出かけよう!

【関連情報】

日本自然保護協会公式サイト 
自然しらべ2013 日本のカメさがし!
http://www.nacsj.or.jp/project/ss2013/index.html

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