■やってはいけない「うなぎ選び」(3)
産地を知らずに選ぶ

 やってはいけない選び方三つ目は、産地を知らずに選ぶことです。

 うなぎにはさまざまな産地があります。その産地をチェックするとともに、それぞれの特徴を知っておくと求めているうなぎに出合えるでしょう。

 まず、国産で最も生産量が多いのが鹿児島県産。知らず知らずのうちに口にしていることも多いはずです。よく食べる安心の味を求めるなら、鹿児島県産をおすすめします。

 次に生産量が多いのが愛知県です。愛知県には、ブランドうなぎの「一色うなぎ」があり、業界内での評価も高いです。生産量3番目は宮崎県になりますが、こちらも最近評価が高くなっています。

 国産以外だと代表的なのは中国産です。中国産の品質はさまざまですが、中には良質な蒲焼きもあり、リーズナブルに楽しむことができます。

 ただし、うなぎ専門の飲食店では中国産はほとんど扱われません。コロナ禍では本来うなぎ専門店に行くはずだったうなぎを自宅でも楽しめる可能性が高いため、そういう意味では、今は国産を選ぶ方が得策といえるかもしれません。

 以上、今年のうなぎの状況と選び方をご紹介しました。今年の土用の丑も皆様がおいしくうなぎを召し上がれることを願っています。

(おさかなコーディネータ ながさき一生)

※本記事は2021年7月28日にダイヤモンド・オンラインに掲載された記事からの転載です