続いて同じ日産の「フェアレディ(フェアレディZを含む)」が22票を獲得して2位に入った。60年の発売で、後継で今も続くフェアレディZはレースでも活躍している。アンケート回答者の推薦理由としては「見た目がカッコいい」「とにかく自分の世代の憧れ」というシンプルな意見が殺到した。

 3位はマツダの「ロードスター」で、2位と僅差の20票を獲得。89年にユーノス・ロードスターとして発売され、世界的に爆発的なヒットを記録した。回答した30代会社員男性が「オープン2シーターという至高の乗り物を復活させる端緒となったクルマ」と言うほどにクルマ好きのハートをわしづかみにしている。

 4位に食い込んだのは17票を集めたSUBARUの「レガシィ」。89年デビュー。発売前に10万kmを連続高速走行するという世界記録を樹立したほど、持久力には定評がある。世界レベルで評価されるSUBARUの看板車種だ。

 5位はトヨタ自動車の「2000GT」で16票。販売台数が少なく抑えられており、クルマ好きはその希少性にも憧れを抱く。詳細は「未来に復活してほしい名車ランキング」で後述する。

 以下、6位トヨタ「プリウス」15票、7位トヨタ「セリカ(セリカXXを含む)」14票、8位トヨタ「カローラ(カローラレビンを含む)」12票、9位トヨタ「ソアラ」とマツダ「RX-7」がそれぞれ11票だった。

 プリウスは97年発売で、世界初の量産ハイブリッドカー。運転する人が思い切り楽しむ“ドライバーズカー”が主にランクインする中で、プリウスの6位は少々意外だが、回答者からは画期的な環境性能を評価する声が上がった。

 カローラは、モータージャーナリストの鈴木さんが注目する車。「60年代に出た古い車だが、トヨタの中でカローラは別格。まだまだカローラで売っていく思いが強い」とみている。

●ランク外で三菱、スズキが健闘

 ランク外ではあるが、ダイヤモンド編集部が気になって仕方なかったのが、三菱自動車の「パジェロ」である。7票を集めた。

 オフロードカーとして82年に発売され、レジャーブームに乗って三菱を代表する大ヒット車に躍り出た。何度も総合優勝に輝いたパリ・ダカールラリーの印象も強い。にもかかわらず、2019年8月、国内向け仕様は生産終了となった。

 スズキの「ジムニー」は6票を集めた。軽乗用車としては大健闘といっていいだろう。

 70年、初の本格軽4WD車としてデビュー。実用面のニーズから熱烈なファンが世界中にいる。

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