●「数字は人格」で社内が活性化する理由

 私は800名以上の従業員の陣頭指揮に立つ傍ら、年間240回以上のセミナー・講演し、全国700社以上を指導しています。

 その経営指導の根幹が「数字は人格」です。

「数字は人格」というと、

「非人道的なイメージで嫌だ」
「冷たい雰囲気になって社内が暗くなりそう」
「若い社員を数字で攻め立ててもついてこない」

 という声が聞こえてきそうですが、「逆」です。

「数字は人格」をモットーにすると、決算書を見るときのツボも一瞬にしてわかりますし、ストレスが減ります。「数字は人格」で社員を育てると、社員が自ら動き出し、社内が活性化。会社全体のコミュニケーションがよくなり、雰囲気も明るくなる。おまけに、規律が評価され銀行格付もアップ。「無担保・無保証」でお金が借りられ、業績もどんどん上がっていきます。

 ポイントは、社長ひとりが頑張らないことです。幹部や一般社員、従業員を巻き込んで、全社一丸で取り組むと成果が挙がります。

 しかし、言うは易く行うは難しい。その難業をやりとげているのが、本書に登場する51社です。最初はみんなできませんでした。しかし、数字から逃げずに取り組んだところ、みんな会社が明るくなりました。

 製造、金融、整骨院、住宅、物流、飲食、通販、ガソリンスタンド、産廃、葬祭、スイミングクラブ、製紙、植物レンタルなど、北海道から九州まで全国51社の「ありえない成功事例」を一挙公開しています。

小山 昇(こやま・のぼる)

株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を15年連続増収の優良企業に育てる。2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。2017年にはJR新宿ミライナタワーにもセミナールームをオープンさせた。「数字は人格」をモットーに、700社以上を指導。5社に1社が過去最高益、倒産企業ゼロとなっているほか、「実践経営塾」「実践幹部塾」「経営計画書セミナー」など、全国各地で年間240回以上の講演・セミナーを開催。1999年「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、2004年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」をそれぞれ受賞。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修プログラム(=1日36万円の「かばん持ち」)が話題となり、現在70人・1年3か月待ちの人気となっている。『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』『強い会社の教科書』『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』『1日36万円のかばん持ち』『残業ゼロがすべてを解決する』(以上、ダイヤモンド社)、『99%の社長が知らない銀行とお金の話』(あさ出版)、『仕事ができる人の心得【改訂3版】』(CCCメディアハウス)などベスト&ロングセラー多数。