中国「超キャッシュレス社会」の衝撃、日本はもはや追う側だ (1/2) 〈ダイヤモンド・オンライン〉|AERA dot. (アエラドット)

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中国「超キャッシュレス社会」の衝撃、日本はもはや追う側だ

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週刊ダイヤモンド編集部ダイヤモンド・オンライン#中国
北京の歩道には、おびただしい数の「シェアリング自転車」が並ぶ Photo:Diamond Weekly

北京の歩道には、おびただしい数の「シェアリング自転車」が並ぶ Photo:Diamond Weekly

かつて自転車大国だった中国が復活したかのよう!? Photo:DW

かつて自転車大国だった中国が復活したかのよう!? Photo:DW

テンセントの「微信支付(ウィーチャットペイメント)」とアリババの「支付宝(アリペイ)」が二大サービス Photo:DW

テンセントの「微信支付(ウィーチャットペイメント)」とアリババの「支付宝(アリペイ)」が二大サービス Photo:DW

屋台の机にも二大サービスのQRコードが並ぶ Photo:DW

屋台の机にも二大サービスのQRコードが並ぶ Photo:DW

もちろん外食もスマホで決済 Photo:DW

もちろん外食もスマホで決済 Photo:DW

美顔アプリに定評のあるMeituがハードにも進出。日本メーカーの技術が詰め込まれている Photo:DW

美顔アプリに定評のあるMeituがハードにも進出。日本メーカーの技術が詰め込まれている Photo:DW

「中国の動きは速いから、1~2年に1度は取材に来てくれないと」。2008年のオリンピックが開催される直前に北京を訪れたときに、現地駐在員からよく言われたせりふだ。

 3年ぶりに訪れた北京では──。「半年に1度で、ギリギリキャッチアップできるかな」「リアルな中国を知るには2カ月に1度でも足りないと思いますよ」。

 どうも、動きがさらに加速しているようなのである。確かに、街の景色は様変わりした。端的に言えば、スマートフォンがないと身動きが取れない。スマホがないと生きていけなくなった。

 日本上陸が話題になっている自転車シェアリングの「モバイク」。北京・中心地区の歩道には、おびただしい数の自転車が割に整然と並んでいる。シェアリング会社によってカラーが違っていて、オレンジ、黄色、緑、青など色とりどりの自転車が混在している。

 このシェアリングサービスが急速に広まったのは、わずか半年前のこと。にもかかわらず、すでにシェアリング会社の淘汰が始まっている。「2カ月に1度」の動きとはこういうことか!

 30分以内ならばどこでも乗り捨て可能で0.5元(約8円)。キャンペーンを利用すればタダでも乗れる。そんな採算度外視の競争を繰り広げた結果、オレンジの「モバイク」と黄色の「ofo」が最終決戦に臨んでいる。

 乗り方は簡単。路上の自転車にあるQRコードにスマホをかざすだけ。降車後にサドル下にあるレバーを引くと自動的に返却したことになり、スマホ1つで決済が完了する。

 自転車シェアリングの普及で、1980~90年の自転車大国・中国が復活したかのような、ちょっと懐かしい光景が見られるようになった。とはいえ、北京の交通渋滞は相変わらずだ。流しのタクシーをつかまえることは至難の業。手を挙げて空車のタクシーを止めようにも、乗車拒否して去っていってしまうのだ。

 そこで、皆が利用しているのが配車アプリ。タクシーを呼び、現在位置を知らせて乗車、お会計もスマホ決済で完結してしまう。最もポピュラーなのが、「Didi Chuxing(滴滴出行)」で、昨年には、配車サービス本家のUberチャイナを買収するなど勢力拡大中だ。

●20世紀の日本、21世紀の中国 リアル「実力格差」は歴然

 いつの間にか、中国は超キャッシュレス社会へ変貌していた。

 これまでの中国は、日本の高度経済成長期に相当する──。今も、中国を表現するときによく使われる言葉だが、ことITやスマホ環境に関しては、完全に日本が後進国である。日本はとっくに中国に負けていた!

 しかも、電子決済の普及は、中国沿岸の都市部だけの話ではない。中国全土で広範囲に浸透している。自転車シェアリング、タクシー、外食、コンビニエンスストア、映画、自販機──。周囲を見渡せば、街中にQRコードが溢れている。

 1元(16.5円)単位で、送金や決済が可能なので、スマホ処理ができないことがほとんどない。

 例えば、野外に机を並べただけの簡易屋台でも、公共トイレを拝借するときのチップも、街頭の募金でも電子マネーで決済できる。果ては、道端の物乞いさんまでもがQRコードを差し出す始末だ。

 貧しいのに何で高価なスマホを持っているのか?という素朴な疑問が浮かばないこともないが、この国では、それこそスマホがライフラインの役割を果たしているということなのだろう。


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