ベストセラーとなり、名著『幼稚園では遅すぎる』著者でソニー創業者の井深大氏も絶賛した、久保田競+久保田カヨ子著『赤ちゃん教育』(1983年刊、その後絶版)。
あまりに貸出が多く本がボロボロになり、国会図書館からも消えた。
アマゾンマーケットプレイスでは、10,056円のプレミア価格がついた。
そんな“0歳からの伝説の育児バイブル”が、最新の脳科学データをアップデート&190点近いイラストも一新して完全リニューアル!
発売以来話題を呼んでいる本書は、Amazon.co.jp「子育てジャンル」で何度も1位となり、第4刷が決定。海外からも続々翻訳オファーがきているという。
なぜ、お母さんだけでなく、お父さんにも『赤ちゃん教育』が支持されているのか?
脳科学の世界的権威である久保田競氏と『中居正広の金曜日のスマたちへ<金スマ>』(TBSテレビ系)で“脳科学おばあちゃん”と紹介された久保田カヨ子氏だが、クボタメソッドの原点はすべて『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』にある。
「脳科学の権威」と「脳科学おばあちゃん」が書いた記念すべき処女作『赤ちゃん教育』の中から、反射期:誕生から1ヵ月半くらいまでのすぐに使える「実践のコツ」を紹介する。
●赤ちゃんに積極的に話しかけよう
赤ちゃんに、なにをいっても理解できないからムダだと思い、だまって抱き上げたり、だまってオムツをかえたりしてはいけません。
私はいつも語りかけました。
「いい子だったネ」と抱き上げ、「オムツをとりかえようネ」といってオムツをはずし、「お腹がすいたでしょう」「あら、雨が降ってきたワ」とつねに語りかけたのです。
私は産院にいるときからそうしました。
「ママのお乳を飲まないと損をするヨ」
「おまえの鼻、少し曲がっているネ」
「ママ、ごはん食べるから待っててネ」
とか、内容はさほど問題にしないで、ともかく語りかける声、息づかい、同時に起こる皮膚刺激が赤ちゃんに必要なのです。
●なぜ、「赤ちゃん言葉」はご法度なのか?
言葉が理解できるかどうかは問題ではないのですが、私は必ずきちんとした単語を使い、赤ちゃん言葉を使わないようにしました。
「チャプチャプヨ」とか「ワンワン」「ブウブウ」とはいいません。「お風呂に入ろうネ」「犬がいるヨ」「自動車が通った」といいました。
ついでに、犬がほえれば、声帯模写のごとくその声をマネてやりますが、犬はいつも「イヌ」と表現しました。
赤ちゃんは、近くにいる人のマネをして成長していくのですから、手本になるわけです。言葉はいつもはっきりと発音します。
とくに、母音ではじまる単語は、はっきり発音して、よく使うようにします。
月齢が進むに従って、自分の口もとも見せて発音してやるほうがよいのです。
赤ちゃんの誕生と同時に、なるべくかんたんで、はっきりした言葉で表現する習慣をつけるよう努力しておけば、子どもの成長の過程で、言葉を正しく覚えさせたいと苦労することはありません。
赤ちゃんが聞いても意味の理解できないあいだは、まちがえても大丈夫な練習期間と考えて、気楽にしゃべる努力をしてほしいのです。