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数学オリンピック予選、4500円。

文・内藤みか

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 先日、日本数学オリンピックの予選通過者の受験番号が発表された。おそらく2000人近い人が挑戦したであろうこの予選大会を通過したのは193人だという。

 この193人は本選に出場できるだけではなく、すごい特典が付いてくる。早稲田大学理工学部や慶応大学環境情報学部などの特別選抜入試の受験資格が得られるのだ。

 息子がその予選に参加した。受験料は4500円。
 息子は高校2年なので、今回で挑戦は最後になる。数学オリンピック財団の大会では実は4連続予選敗退してるので、5度目の挑戦だ。
 この試験、12問の数学の難問に挑むもので、試験時間はなんと3時間。3時間も数学に取り組むなんて私にはとてもできないけれど息子にとっては至福の時間だったらしい。

 今年は息子は自己採点では6問正解しており、どうも予選通過できていそうな気配である。親としてもなんとなく落ち着かない。

「で、お前、受験番号何番だったの?」
「ないよ。だって試験が終わった時に回収されちゃったもん」
「えっ!? 覚えてないの?」
「いくら数学が好きでも受験番号までは記憶してないよ」
「そんな!」
「ママこそ番号控えてなかったの? 高校受験のときはしてたくせに」
「だっ、だって……」 

 数学オリンピックの合否は、毎年ハガキで伝えられる。ネットで受験番号を発表したのはおそらく今年が初めてだ。受験番号の照合は今まで必要なかったため、私達は番号を控えそびれていた。

「あ~、どうしたらいいんだろう」
 結果がはっきりしなくて私と息子はモヤモヤした。
「しょうがない。通知ハガキが来るまで待とう。でもきっと受かってるよ」
「ぬか喜びするのはイヤだ! 落ちてたと思っておくことにする!」
 そう言いながらも息子の口もとはゆるんでいる。通った確信があるのではないだろうか。

 ちなみに数学オリンピックの成績を上げるコツは、毎日数学に取り組むこと。千里の道も一歩からとはよく言ったもので、5年前の予選では箸にも棒にもかからないレベルだった息子は、毎日問題を解いて少しずつ前進していったのだと思う。

 受かっていたら2月11日が本選なので、またこの欄にて大会での息子の様子をお伝えします!


(更新 2013/1/30 )


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プロフィール

内藤みか(ないとう・みか)

 小説家、エッセイスト。山梨県出身。デビュー当時「ケータイ小説の女王」の異名をとリ、現在も電子書籍サイトのダウンロードランキング常連。「年下男恋愛」「イケメン」についてのコンテンツを作り続け、「イケメン評論家」としても活動。近年はイケメン恋愛ゲームのシナリオや、芝居の脚本も手がけるように。『夢をかなえるツイッター』などSNSに関する著作も。近著に『誰も教えてくれない Facebook & Twitter 100のルール』。twitterアカウントは @micanaitoh

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